LESSON 01

相同器官という証拠

骨の形ではなく位置とつながりを対応させよう

「相同器官という証拠」第2段階。体側から骨の位置と関節をたどって対応させます。

骨の形ではなく位置とつながりを対応させよう

このレッスンの役割

このレッスンは「相同器官という証拠」6レッスンの2番目です。前のレッスンで、異なる前肢に共通する「一本→二本→多数」を見つけました。ここでは、未知の骨格でも対応する骨を見つける手順を身につけます。

完成の目安は、図の向きと体側を確認し、関節をたどって同じ位置の骨を対応させ、長さや太さだけで判断しないことです。

知る・理解する

相同器官を比べるときは、次の順に見ます。

  1. どちらが体側・肩側かを確認する。
  2. 体側に接する最初の一本の骨を見つける。
  3. 次の関節から二本に分かれる部分を見つける。
  4. 手首に当たる小骨と、指に当たる骨を追う。
  5. 骨の数、位置、つながる順序を比べる。

骨の長さや太さは、歩く、泳ぐ、飛ぶなどの働きに応じて大きく変わります。対応の決め手は、絶対的な形ではなく、周りの骨との位置関係です。

向きの異なる二つの前肢骨格を関節で対応させる動物Aは横向き、動物Bは斜め向きに描かれているが、体側から一本、二本、手首、指の順に関節を追うと対応する。図を回しても、骨のつながる順序は変わらない動物A動物B1 体側を確認2 関節を追う3 数・位置を比べる4 長さの違いは後で解釈同じ骨は「どこにつながるか」で見つける

比較図の縮尺が違う場合もあります。大きく描かれた骨を同じ骨と決めず、体側から順にたどります。

具体例で使う

動物Aでは短く太い一本の骨の先に二本があり、動物Bでは長く細い一本の骨の先に二本があります。表面の形は違いますが、どちらも肩側→一本→二本→手首という順です。

まず一本の骨どうし、次に二本の内側・外側の位置を対応させます。動物Bの二本のうち長い方を、動物Aの最も長い骨へ直接合わせるのは誤りです。骨全体の長さではなく、関節の前後を基準にします。

誤答を直して次の学びへつなげる

「最も長い骨どうしが同じ骨」は、長さだけで対応させています。働きによって長さは変わるため、位置と関節を優先します。

「図の左側にある骨どうしが同じ」は、描かれた向きを無視しています。まず体側がどちらかを確認します。

次は、対応する基本構造がなぜ共通祖先の証拠になるのかを、枝分かれのモデルで説明します。

自分で確かめよう

確認1:対応する骨を探す最初の確認は?図のどちらが体側・肩側かを確認します。
確認2:骨の対応で長さより優先するものは?骨の数、位置、関節でつながる順序です。
確認3:縮尺の違う図を比べるときの注意は?見かけの大きさを直接比べず、体側からの配置とつながりを比べます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。