系統と割合の混合計算を順番に解こう
このレッスンの役割
このレッスンは「生物の進化の入試総合」6レッスンの4番目です。前のレッスンでは、化石・系統樹・自然選択を一つの説明へつなぎました。ここでは、系統樹で比較する集団を決めてから、割合と平均繁殖数を計算します。
完成の目安は、「対象選択→必要値の抽出→計算→意味づけ」の順を守り、計算結果を系統関係と集団変化へ戻して説明できることです。
知る・理解する
混合問題で先に計算を始めると、比較すべきでない集団の値を使うことがあります。次の順に進めます。
- 系統樹で設問が指定する共通祖先・比較群を選ぶ。
- 選んだ集団の全個体数、形質個体数、親数、子の数を抜く。
- 割合または平均繁殖数を計算する。
- 結果がどの仮説を支持するか、資料へ戻して書く。
割合は分母を必ず確認します。Aで形質X32個体、Bで25個体なら数はAが多いですが、全体数が違うので割合を計算して初めて比較できます。
具体例で使う
系統樹からAとBが比較対象です。環境変化後、Aでは厚形質の親20個体が子100、薄形質の親30個体が子60を残しました。
厚形質の平均繁殖数は100÷20=5、薄形質は60÷30=2です。厚形質の個体が平均して2.5倍多く子を残しました。
体形質が遺伝し、他条件が同じなら、A集団で厚形質の割合が次世代に増えるという自然選択の仮説を支持します。系統樹はAとBの関係を選ぶために使い、繁殖数はA集団内の変化を説明するために使います。
誤答を直して次の学びへつなげる
資料にあるすべての数を計算すると、不要な値や別集団が混ざります。
子の合計100対60だけで比較すると、親数の差を無視します。平均へ直します。
次は、総合問題の誤答を読解・資料・概念・計算・記述に分類し、必要なセクションだけへ戻る方法を身につけます。
自分で確かめよう
確認1:混合計算の四手順は?
比較対象を選ぶ、必要値を抜く、計算する、結果を仮説へ戻して説明する、です。確認2:親数が違う繁殖資料で比べる量は?
子の合計ではなく、子の合計数を親数で割った平均繁殖数です。確認3:系統樹と繁殖数はそれぞれ何に使う?
系統樹は比較する系統関係、繁殖数は集団内の自然選択と世代変化を考えるために使います。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。