呼吸・体表・生殖を環境条件とつなごう
このレッスンの役割
このレッスンは「生活環境に適した体のつくり」6レッスンの3番目です。前のレッスンで同じ項目を観察したので、ここでは「そのつくりが何を可能にするか」を説明します。
完成の目安は、呼吸器官を酸素の取り込み、体表と卵を乾燥防止へつなぎ、構造→働き→環境の順で説明できることです。
知る・理解する
えらは水を流し、水に溶けた酸素を取り込みます。空気中ではえらの細かな面が保たれにくく、十分に働けません。肺は体内の湿った面で空気中の酸素を取り込みます。
両生類の湿った皮膚は皮膚呼吸に役立ちますが、水分を失いやすいため、水辺との結びつきが残ります。は虫類の乾いたうろこ状の体表は水分の蒸発を抑えます。
殻のない卵は乾燥に弱く、水中で発生する必要があります。殻と卵を包む膜をもつ卵は、水分を保ちながら陸上で発生できます。
一つの特徴には複数の働きがありえます。うろこ状の体表は乾燥防止だけでなく体の保護にも関わります。「一特徴=一目的」と決めません。
具体例で使う
動物Xは肺、乾いた体表、殻のある卵をもちます。肺は空気中の酸素、体表と卵は乾燥防止へつながります。三つの証拠が同じ方向を示すため、陸上生活との関係を強く説明できます。
一方、肺だけをもつクジラは水中生活です。生息環境を推定するには、四肢の形、体表、生殖なども必要です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「肺をもつ生物は水中に入れない」は、呼吸器官と生息場所を一対一にしています。
「うろこは敵から守るためだけ」は、乾燥防止など他の働きを無視しています。
次は、複数特徴の比較表を使い、一つの特徴に頼らず生息環境との関係を読みます。
自分で確かめよう
確認1:湿った皮膚の利点と制約は?
皮膚呼吸に役立ちますが、水分を失いやすく乾燥に弱いです。確認2:殻のある卵は陸上発生にどう役立つ?
発生中の水分を保ち、乾燥を防ぎます。確認3:肺だけで陸上生活と決められない例は?
クジラなど、肺をもちながら水中生活する動物がいます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。