LESSON 01

生活環境に適した体のつくり

呼吸・体表・生殖を環境条件とつなごう

「生活環境に適した体のつくり」第3段階。呼吸・体表・卵を環境条件へつなぎます。

呼吸・体表・生殖を環境条件とつなごう

このレッスンの役割

このレッスンは「生活環境に適した体のつくり」6レッスンの3番目です。前のレッスンで同じ項目を観察したので、ここでは「そのつくりが何を可能にするか」を説明します。

完成の目安は、呼吸器官を酸素の取り込み、体表と卵を乾燥防止へつなぎ、構造→働き→環境の順で説明できることです。

知る・理解する

えらは水を流し、水に溶けた酸素を取り込みます。空気中ではえらの細かな面が保たれにくく、十分に働けません。肺は体内の湿った面で空気中の酸素を取り込みます。

両生類の湿った皮膚は皮膚呼吸に役立ちますが、水分を失いやすいため、水辺との結びつきが残ります。は虫類の乾いたうろこ状の体表は水分の蒸発を抑えます。

殻のない卵は乾燥に弱く、水中で発生する必要があります。殻と卵を包む膜をもつ卵は、水分を保ちながら陸上で発生できます。

体の構造を働きと環境条件へつなぐえらは水中酸素、肺は空気中酸素、湿った皮膚は皮膚呼吸と乾燥しやすさ、乾いた体表と殻のある卵は水分保持へつながる。構造→働き→環境の条件えら水中の酸素を取り込む空気中の酸素を取り込む湿った皮膚皮膚呼吸/乾燥しやすい乾いた体表水分の蒸発を抑える殻のある卵発生中の水分を保つ特徴一つでなく、複数の働きを組み合わせる

一つの特徴には複数の働きがありえます。うろこ状の体表は乾燥防止だけでなく体の保護にも関わります。「一特徴=一目的」と決めません。

具体例で使う

動物Xは肺、乾いた体表、殻のある卵をもちます。肺は空気中の酸素、体表と卵は乾燥防止へつながります。三つの証拠が同じ方向を示すため、陸上生活との関係を強く説明できます。

一方、肺だけをもつクジラは水中生活です。生息環境を推定するには、四肢の形、体表、生殖なども必要です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「肺をもつ生物は水中に入れない」は、呼吸器官と生息場所を一対一にしています。

「うろこは敵から守るためだけ」は、乾燥防止など他の働きを無視しています。

次は、複数特徴の比較表を使い、一つの特徴に頼らず生息環境との関係を読みます。

自分で確かめよう

確認1:湿った皮膚の利点と制約は?皮膚呼吸に役立ちますが、水分を失いやすく乾燥に弱いです。
確認2:殻のある卵は陸上発生にどう役立つ?発生中の水分を保ち、乾燥を防ぎます。
確認3:肺だけで陸上生活と決められない例は?クジラなど、肺をもちながら水中生活する動物がいます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。