LESSON 01

系統樹を読もう

最も新しい共通祖先をたどろう

「系統樹を読もう」第2段階。二本の枝が最初に合流する共通祖先をたどります。

最も新しい共通祖先をたどろう

このレッスンの役割

このレッスンは「系統樹を読もう」6レッスンの2番目です。前のレッスンでは、先端・枝・分岐点・根元の意味を学びました。ここでは、二つの生物が共有する最も新しい共通祖先を、線をたどって見つけます。

完成の目安は、先端の見た目の距離に惑わされず、二本の枝が最初に合流する分岐点を示して、どの組がより近縁かを説明できることです。

知る・理解する

最も新しい共通祖先とは、比べる二つの系統が共有する祖先のうち、現在に最も近いものです。見つけ方は三手順です。

  1. 比べる二つの先端を確認する。
  2. それぞれの枝を根元の方向へ指でたどる。
  3. 二本の線が最初に合流する分岐点を見つける。

AとBの最も新しい共通祖先をたどるAとBから根元へ線をたどると赤い分岐点で最初に合流する。Cとはさらに古い青い分岐点で合流する。二本の線が最初に合流する点を探すABCAとBの最も新しい共通祖先A・BとCの共通祖先

AとBの枝は赤い分岐点で合流します。AとCの枝は、そこより根元側の青い分岐点で合流します。AとBの共通祖先の方が新しいので、この三つの中ではAとBがより近縁です。

すべての生物が古い共通祖先を共有するだけでは、近さの比較になりません。どの分岐点を共有するか、その分岐点が根元から遠い新しい側にあるかを比べます。

具体例で使う

コイ、カエル、トカゲ、ハトの系統樹を読みます。トカゲとハトが最初に同じ分岐点へ合流し、その枝が次にカエルと合流し、最後にコイと合流するとします。

問い1「ハトに最も近縁なのはどれか」では、ハトから根元へたどり、最初の分岐点を共有するトカゲを選びます。

問い2「カエルはトカゲとハトのどちらに近いか」では、カエルとトカゲ、カエルとハトの共通祖先を探します。どちらも同じ分岐点まで戻るため、この系統樹の情報では同程度に近縁です。「紙の上でカエルに近い方」を選んではいけません。

誤答を直して次の学びへつなげる

「先端どうしの距離が短いから近縁」は誤りです。枝の描き方や先端の間隔は変えられます。

「同じ根元につながるから、すべて同じ近さ」も誤りです。より新しいどの分岐点まで共有するかを比べます。

次は、分岐点を軸に枝を回転させても、共通祖先と類縁関係が変わらないことを確かめます。

自分で確かめよう

確認1:最も新しい共通祖先を見つける手順は?二つの先端から根元へ枝をたどり、最初に合流する分岐点を探します。
確認2:AとBが新しい分岐点を共有するとは何を意味する?比較した生物の中で、AとBの類縁関係がより近いことを意味します。
確認3:カエルがトカゲとハトに同程度に近縁なのはなぜ?カエルとトカゲ、カエルとハトの最も新しい共通祖先が同じ分岐点だからです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。