最も新しい共通祖先をたどろう
このレッスンの役割
このレッスンは「系統樹を読もう」6レッスンの2番目です。前のレッスンでは、先端・枝・分岐点・根元の意味を学びました。ここでは、二つの生物が共有する最も新しい共通祖先を、線をたどって見つけます。
完成の目安は、先端の見た目の距離に惑わされず、二本の枝が最初に合流する分岐点を示して、どの組がより近縁かを説明できることです。
知る・理解する
最も新しい共通祖先とは、比べる二つの系統が共有する祖先のうち、現在に最も近いものです。見つけ方は三手順です。
- 比べる二つの先端を確認する。
- それぞれの枝を根元の方向へ指でたどる。
- 二本の線が最初に合流する分岐点を見つける。
AとBの枝は赤い分岐点で合流します。AとCの枝は、そこより根元側の青い分岐点で合流します。AとBの共通祖先の方が新しいので、この三つの中ではAとBがより近縁です。
すべての生物が古い共通祖先を共有するだけでは、近さの比較になりません。どの分岐点を共有するか、その分岐点が根元から遠い新しい側にあるかを比べます。
具体例で使う
コイ、カエル、トカゲ、ハトの系統樹を読みます。トカゲとハトが最初に同じ分岐点へ合流し、その枝が次にカエルと合流し、最後にコイと合流するとします。
問い1「ハトに最も近縁なのはどれか」では、ハトから根元へたどり、最初の分岐点を共有するトカゲを選びます。
問い2「カエルはトカゲとハトのどちらに近いか」では、カエルとトカゲ、カエルとハトの共通祖先を探します。どちらも同じ分岐点まで戻るため、この系統樹の情報では同程度に近縁です。「紙の上でカエルに近い方」を選んではいけません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「先端どうしの距離が短いから近縁」は誤りです。枝の描き方や先端の間隔は変えられます。
「同じ根元につながるから、すべて同じ近さ」も誤りです。より新しいどの分岐点まで共有するかを比べます。
次は、分岐点を軸に枝を回転させても、共通祖先と類縁関係が変わらないことを確かめます。
自分で確かめよう
確認1:最も新しい共通祖先を見つける手順は?
二つの先端から根元へ枝をたどり、最初に合流する分岐点を探します。確認2:AとBが新しい分岐点を共有するとは何を意味する?
比較した生物の中で、AとBの類縁関係がより近いことを意味します。確認3:カエルがトカゲとハトに同程度に近縁なのはなぜ?
カエルとトカゲ、カエルとハトの最も新しい共通祖先が同じ分岐点だからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。