タマネギ表皮の像から細胞の境界を見つけよう
このレッスンの役割
「植物細胞を観察しよう」6本の1本目です。前のセクションで作ったプレパラートと低倍率の手順を使い、タマネギの表皮に繰り返す細胞の境界を見つけます。
今日のゴールは、肉眼では一枚の膜に見える表皮が多数の細胞からできていることを、細胞壁の並びを根拠に説明することです。核や液胞の識別は次のレッスン以降で深めます。
知る・理解する
タマネギの鱗片葉の内側から薄い表皮をはがすと、光を通す一層の試料を作りやすくなります。低倍率の視野では、長方形に近い区画がレンガのように並びます。太くはっきり見える外側の線が、隣り合う細胞を区切る細胞壁です。
境界線だけを見ると空の箱に見えますが、内部には細胞質や核、液胞などがあります。透明で見分けにくい構造は、染色や焦点の調整で確認します。
例題で使う・転用する
視野に縦5列、横4段ほどの区画が並んでいます。問「この試料が一つの大きな細胞ではなく、多数の細胞からできていると判断した根拠を書きなさい。」
「細胞壁と考えられる境界で区切られた同じような単位が多数並んでいるから」と答えます。見た目が四角いからだけではなく、繰り返す境界を根拠にします。
別の植物の表面で六角形に近い区画が並んでいても、同じ考えを使えます。形が長方形でなくても、境界で区切られた単位の連続を探します。
よくある間違いを直す
「見えている線すべてが一枚の膜」は誤りです。多くの線は、隣り合う細胞の境界を示します。
「四角いものだけが植物細胞」でもありません。部位や役割により形は異なります。試料の由来と、境界・内部構造を合わせて判断します。
理解チェックと次の一歩
確認1:タマネギの表皮を薄く一枚だけ取る理由は?
光を通し、細胞の重なりを減らして境界を見やすくするためです。確認2:細胞壁は像のどこに見える?
隣り合う細胞を区切る、比較的はっきりした外側の線として見えます。確認3:多数の細胞だと判断する根拠は?
境界で区切られた同じような小さな単位が繰り返し並んでいることです。細胞壁の並びから植物の体が多数の細胞でできていると説明できました。次は染色前後を比べ、各細胞の核を見分けます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。