LESSON 01

顕微鏡像の倍率と大きさ

視野直径と並ぶ個数から細胞の実寸を見積もろう

「顕微鏡像の倍率と大きさ」第4段階。視野直径と一列の個数から実寸を求めます。

視野直径と並ぶ個数から細胞の実寸を見積もろう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、視野直径と視野面積を区別しました。今回は視野の直径上に並ぶ細胞数を使い、一個の細胞の実際の大きさを見積もります。

完成の目安は、「視野直径÷直径上の個数」を使い、mmとμmを正しく変換し、答えが近似値である理由も説明できることです。

知る・理解する

視野直径が分かり、その端から端までに同じ大きさの細胞が何個並ぶか分かれば、一個の大きさを見積もれます。

細胞一個のおよその長さ = 視野直径 ÷ 直径上に並ぶ細胞数

単位変換も必要です。

1 mm = 1000 μm
0.1 mm = 100 μm

視野直径を細胞の個数で分けて実寸を見積もる直径1.2ミリメートルの視野に同じ大きさの細胞が8個並び、一個を0.15ミリメートルと見積もる視野直径1.2 mm8個 → 1.2÷8=0.15 mm=150 μm

細胞のすき間、重なり、端で一部だけ見える細胞があるため、求めた値は多くの場合「およそ」です。何個分として数えたかを図に印を付けると、計算の根拠が明確になります。

例題で使う・転用する

視野直径1.8 mmの中に、細胞が直径方向へ約12個並んでいます。

  1. 求めるのは細胞一個の長さ。
  2. 使う値は視野直径1.8 mmと、直径上の12個。
  3. 1.8÷12=0.15 mm。
  4. 0.15×1000=150 μm。

答えは約0.15 mm、または約150 μmです。

別の向きでは18個並ぶなら、その向きの長さは1.8÷18=0.10 mmです。細胞が長方形なら、長辺と短辺で見積もりが違うことがあります。

よくある間違いを直す

視野全体に見える総数で割らないようにします。長さを求めるときは、視野の直径上に何個並ぶかを使います。

0.15 mmを15 μmとするのは単位変換の誤りです。1 mm=1000 μmなので、0.15×1000=150 μmです。

写真を定規で測った長さを、そのまま細胞の実寸にしないようにします。写真は画面や印刷で拡大縮小されます。視野直径やスケールバーを基準にします。

理解チェックと次の一歩

確認1:視野直径2.0 mmに10個並ぶ細胞の大きさは?2.0÷10=約0.20 mm、つまり約200 μmです。
確認2:0.08 mmは何μm?0.08×1000=80 μmです。
確認3:なぜ答えに「約」を付けることが多い?細胞のすき間や重なり、端の一部分、個体差があり、個数からの見積もりには誤差があるからです。

次は、総合倍率・視野直径・細胞数・単位を混同した誤答を、どの段階で間違えたか特定して直します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。