写真と模式図を同じものとして扱う誤りを直そう
このレッスンの役割
ここまでに、写真と模式図の役割、向き、表現ルール、対応の目印を学びました。今回は、色・大きさ・見えない構造・二次元断面に関する誤読を修正します。
完成の目安は、誤答が写真の条件を無視したのか、模式図の強調を実物と混同したのかを分類し、正しい資料の使い方へ戻せることです。
知る・理解する
模式図は三次元の構造を二次元に単純化することがあります。写真も薄い断面や焦点面を切り取った二次元像です。「丸く見えるから球」とは限りません。
例題で使う・転用する
誤答「模式図の核は紫で写真の濃い部分は黒いので、別の構造である」を直します。
色は撮影・染色・図の凡例で変わります。核の相対位置、個数、形が対応し、凡例で紫が核を示すなら、同じ構造を異なる表現で示した可能性が高いと判断します。
誤答「模式図に葉緑体があるため、写真のすべての緑の点は葉緑体」も、染色、焦点、異物の可能性を無視しています。位置と繰り返し、別倍率の像を確認します。
よくある間違いを直す
「大きく描かれた構造ほど実物でも大きい」は、縮尺の確認不足です。スケールバーか倍率を見ます。
「模式図にあるものは写真でも必ず見える」は、観察条件の無視です。透明、焦点外、染色されない構造は見えないことがあります。
「写真が平面だから細胞も平面」は、断面と立体の混同です。別の向きの断面や連続した焦点面が必要です。
理解チェックと次の一歩
確認1:模式図と写真の色が違うとき何を見る?
凡例、染色方法、位置、形、周囲との関係を見ます。確認2:写真で構造が見えない理由を二つ挙げよう
透明である、染色されない、焦点面の外、解像度不足などです。確認3:円形の断面から球と断定できる?
できません。円柱なども横断面は円になるため、別の向きの資料が必要です。次は、未知の写真と模式図を複数使い、観察事実とモデルによる説明を分けて一つの記述にまとめます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。