LESSON 01

写真と模式図を読み比べる

写真と模式図を同じものとして扱う誤りを直そう

「写真と模式図を読み比べる」第5段階。二つの表現を同じものとして扱う誤読を直します。

写真と模式図を同じものとして扱う誤りを直そう

このレッスンの役割

ここまでに、写真と模式図の役割、向き、表現ルール、対応の目印を学びました。今回は、色・大きさ・見えない構造・二次元断面に関する誤読を修正します。

完成の目安は、誤答が写真の条件を無視したのか、模式図の強調を実物と混同したのかを分類し、正しい資料の使い方へ戻せることです。

知る・理解する

写真と模式図の誤読を修正する四つの確認色、縮尺、見える条件、断面という四つの確認を通して誤読を修正する凡例・染色?大きさ同じ縮尺?見える構造焦点・染色?どの断面?資料が実際に示す範囲へ修正する

模式図は三次元の構造を二次元に単純化することがあります。写真も薄い断面や焦点面を切り取った二次元像です。「丸く見えるから球」とは限りません。

例題で使う・転用する

誤答「模式図の核は紫で写真の濃い部分は黒いので、別の構造である」を直します。

色は撮影・染色・図の凡例で変わります。核の相対位置、個数、形が対応し、凡例で紫が核を示すなら、同じ構造を異なる表現で示した可能性が高いと判断します。

誤答「模式図に葉緑体があるため、写真のすべての緑の点は葉緑体」も、染色、焦点、異物の可能性を無視しています。位置と繰り返し、別倍率の像を確認します。

よくある間違いを直す

「大きく描かれた構造ほど実物でも大きい」は、縮尺の確認不足です。スケールバーか倍率を見ます。

「模式図にあるものは写真でも必ず見える」は、観察条件の無視です。透明、焦点外、染色されない構造は見えないことがあります。

「写真が平面だから細胞も平面」は、断面と立体の混同です。別の向きの断面や連続した焦点面が必要です。

理解チェックと次の一歩

確認1:模式図と写真の色が違うとき何を見る?凡例、染色方法、位置、形、周囲との関係を見ます。
確認2:写真で構造が見えない理由を二つ挙げよう透明である、染色されない、焦点面の外、解像度不足などです。
確認3:円形の断面から球と断定できる?できません。円柱なども横断面は円になるため、別の向きの資料が必要です。

次は、未知の写真と模式図を複数使い、観察事実とモデルによる説明を分けて一つの記述にまとめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。