LESSON 01

写真と模式図を読み比べる

未知の写真と模式図を根拠ごとに統合しよう

「写真と模式図を読み比べる」第6段階。未知の写真と模式図を根拠ごとに統合します。

未知の写真と模式図を根拠ごとに統合しよう

このレッスンの役割

このセクションの最後です。倍率・向き・切り方・凡例・共通する目印を使い、未知の写真と模式図を統合します。

完成の目安は、「写真で観察できる事実」と「模式図で整理されたモデル」を出典ごとに分け、両者がどう対応するかを根拠付きで説明できることです。

知る・理解する

複数資料は次の順で読みます。

  1. 写真の倍率・スケール・染色を確認する。
  2. 模式図の凡例・縮尺・省略を確認する。
  3. 向きと断面をそろえる。
  4. 三つ以上の共通する目印を探す。
  5. 確実、可能性が高い、不明を区別する。
  6. 観察事実とモデルによる説明を別の文で書く。

写真の観察事実と模式図のモデルを統合する写真から形と濃淡、模式図からラベルと関係を読み、共通目印で対応させて条件付き結論を書く写真形・濃淡・ばらつき観察事実模式図ラベル・関係・省略モデル共通目印で対応根拠と限界を含む結論

「写真では」「模式図では」と主語を付けると、観察したものと説明のために補ったものを混同しにくくなります。

例題で使う・転用する

写真Aは400倍で、長方形の境界が並び、各区画に濃い点が一つずつ見えます。模式図Bは90度回転しており、長方形の細胞壁、核、液胞を示します。

写真Aからは、境界が規則的に並び、濃い点が各区画に一つあると観察できます。Bを回転して外縁と濃い点の位置を合わせると、濃い点は核に対応する可能性が高いと判断できます。

一方、液胞が写真Aで見分けられないなら、「模式図では示されるが、この写真では確認できない」とします。模式図の情報を写真で観察した事実のように書きません。

よくある間違いを直す

資料を混ぜて「写真に液胞が見えた」と書かないようにします。どの資料がどの根拠を示すかを明記します。

倍率が違う二枚を、画面上の大きさだけで対応させません。スケールをそろえ、形と位置関係を比べます。

未知資料でも、名称を先に当ててから証拠を探すのではなく、目印を集めてから可能性を述べます。

理解チェックと次の一歩

確認1:複数資料を統合する六つの順序は?写真条件、模式図の凡例、向き、共通目印、確実さ、観察とモデルを分けた記述です。
確認2:模式図にあるが写真で見えない構造はどう扱う?模式図では示されるが、この写真の条件では確認できない、と出典と限界を示します。
確認3:二つの資料を対応させる強い根拠は?倍率と向きをそろえたうえで、外縁・核・空間・隣接順など複数の目印が同時に一致することです。

次は「細胞と生物の体」の入試総合です。顕微鏡操作、細胞の構造と働き、体の階層、倍率、写真と模式図を一つの問題で選び分けます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。