模式図の色・太さ・省略が何を強調するか読もう
このレッスンの役割
前のレッスンでは向きと切り方をそろえました。今回は模式図の表現ルールを読み、色・線・大きさ・省略を実物そのものと混同しないようにします。
完成の目安は、凡例とラベルを使い、「図が強調している関係」と「実物について確かめるべきこと」を分けられることです。
知る・理解する
模式図では、見えにくい構造を太く描いたり、区別のために色を付けたり、関係のない部分を省略したりします。
| 表現 | 主な目的 | 注意 |
|---|---|---|
| 色分け | 種類や役割を区別する | 実物の色とは限らない |
| 太い線 | 境界や経路を目立たせる | 実物の厚さとは限らない |
| 大きく描く | 小さな構造を読めるようにする | 同じ縮尺とは限らない |
| 省略 | 中心となる関係に集中する | 存在しないという意味ではない |
模式図を読む最初の仕事は凡例の確認です。同じ赤色でも、別の図では酸素、動脈、温度の高さなど意味が変わります。
例題で使う・転用する
葉の模式図で、葉緑体が実際より大きく緑色で描かれ、細胞質の細かな部分が省略されています。
この図から確実に言えるのは、凡例で示された葉緑体の位置と、ほかの構造との関係です。「葉緑体が細胞の半分の大きさ」「実物でも鮮やかな緑色」とは、縮尺や観察条件なしには言えません。
矢印も確認します。物質の移動、情報の伝達、単なる注目位置のどれを示すかは、凡例や説明文で決まります。
よくある間違いを直す
ラベルがある構造が写真でも必ず見えるとは限りません。模式図は既知の構造を補って示すことがあります。
省略された構造を「存在しない」と決めないようにします。図の目的に不要なため描かれていない場合があります。
色だけで判断せず、ラベル、形、位置関係を一緒に使います。白黒印刷でも意味が分かる読み方が必要です。
理解チェックと次の一歩
確認1:模式図を読む最初の確認は?
凡例、ラベル、縮尺やスケールの有無、矢印の意味を確認します。確認2:太い線は実物でも厚い境界を意味する?
必ずしも意味しません。境界を見やすく強調した線かもしれません。確認3:図に描かれない構造は存在しない?
そうとは限りません。図の目的に関係しないため省略されている可能性があります。次は、写真と模式図の共通する目印を使い、どの構造が対応するかを確実さに応じて判断します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。