LESSON 01

写真と模式図を読み比べる

向きと切り方をそろえて二つの像を対応させよう

「写真と模式図を読み比べる」第2段階。向き・回転・断面をそろえて像を対応させます。

向きと切り方をそろえて二つの像を対応させよう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、写真は観察記録、模式図は関係を強調するモデルだと区別しました。今回は、回転・反転・断面の違いを見抜き、同じ構造を対応させます。

完成の目安は、見た目の向きだけで別物と判断せず、共通する目印の位置関係から二つの像を合わせられることです。

知る・理解する

プレパラートの置き方や写真の向きが変わると、同じ標本でも回転して見えます。また、立体の細胞や器官は、縦に切るか横に切るかで断面の形が変わります。

同じ細胞配置を回転して対応させる三つの細胞と一つの濃い核の位置関係が、右図では90度回転している90°回転核のある細胞は左下回転後は左下の関係が変換

向きを合わせるときは、一つの点だけでなく、三つ以上の目印を使います。外縁、濃い核、特徴的な空間、隣り合う細胞の順などです。

例題で使う・転用する

写真Aでは、核の濃い細胞が三角形の細胞群の左下にあります。模式図Bでは同じ三角形が90度回転し、核の細胞が右下にあります。

細胞群全体を回転させると位置関係が一致するなら、同じ部分を表す可能性があります。核だけを動かすのではなく、すべての目印を同じ回転で変換します。

円柱状の管を横に切ると円、縦に切ると長い二本の線のように見えます。断面形が違っても、内側の空間と壁の関係を見れば同じ管だと分かります。

よくある間違いを直す

「向きが違うから別の細胞」は誤りです。写真は自由に回転して掲載されることがあります。

回転と鏡映を混同しないようにします。回転では時計回りの並び順は保たれますが、鏡に映すと左右の順序が逆になります。

断面を立体全体と思わないようにします。一枚の断面は、立体の一部分を切って見た像です。

理解チェックと次の一歩

確認1:二つの像の向きを合わせる目印は?外縁、核、特徴的な空間、隣接する構造の順など、複数の共通点を使います。
確認2:円柱を横切り・縦切りするとどう見える?横切りでは円形、縦切りでは長い管のような断面になります。
確認3:回転と鏡映の違いは?回転では構造の並び順が保たれ、鏡映では左右の順序が逆になります。

次は模式図の色・線の太さ・大きさ・省略が、実物の特徴ではなく説明上の強調である場合を読み分けます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。