葉の細胞とタマネギ表皮細胞の違いを比べよう
このレッスンの役割
「植物細胞を観察しよう」6本の4本目です。基本構造を一つの模式図で整理しましたが、実際の植物細胞は部位と役割によって見え方が変わります。ここでは葉の細胞とタマネギ鱗片葉の表皮細胞を比較します。
今日のゴールは、両方に細胞壁などの共通構造がありながら、葉緑体の見え方が異なることを、光が当たる部位と主な働きから説明することです。
知る・理解する
葉の緑色の部分の細胞には、緑色の粒として葉緑体が多数見えることがあります。葉緑体は光を受けて光合成を行う場です。一方、タマネギの食べる部分は地下で重なった鱗片葉で、観察する内側表皮には葉緑体が目立ちません。
| 観点 | 葉の緑色部分 | タマネギの内側表皮 |
|---|---|---|
| 細胞壁 | 見える | 見える |
| 核 | 染色などで確認 | 染色などで確認 |
| 葉緑体 | 多数見えることがある | 通常は目立たない |
| 主な役割との関係 | 光を受け光合成 | 内部を覆い保護する |
例題で使う・転用する
資料Aには緑色の粒が多数あり、資料Bにはありません。どちらにもはっきりした細胞壁があります。問「Bは植物細胞ではないと言えるか。」
言えません。植物細胞でも部位によって葉緑体が見えないことがあり、Bには植物細胞の特徴である細胞壁が見えます。試料を取った部位の情報も必要です。
根の細胞に葉緑体がほとんど見えない場合にも同じ考えを転用できます。光が届く部位か、どんな働きをする部位かを考えます。
よくある間違いを直す
「植物細胞はすべて緑色」は誤りです。葉緑体の発達は部位と役割に関係します。
「見え方が違うから別種類の生物」と急いで決めません。まず共通する細胞壁・核などを確認し、次に部位による違いを説明します。
理解チェックと次の一歩
確認1:葉の緑色部分で葉緑体が多く見える理由は?
光を受けて光合成を行う部位だからです。確認2:タマネギ表皮で葉緑体が見えなければ動物細胞?
いいえ。植物でも地下や光合成を主に行わない部位では葉緑体が目立ちません。確認3:二つの像を比べる順序は?
細胞壁などの共通点を確認し、その後、葉緑体など部位による違いを整理します。同じ植物でも部位と役割で細胞の見え方が変わると理解できました。次は気泡・汚れ・重なりを、本物の細胞構造と区別します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。