ほおの内側から動物細胞を安全に観察しよう
このレッスンの役割
「動物細胞を観察しよう」6本の1本目です。前のセクションでは、薄い植物の表皮を観察しました。今回は自分のほおの内側からはがれた上皮細胞を使い、動物細胞の像を得ます。
今日のゴールは、口の中を傷つけず、他人と器具を共有せず、採取した細胞を薄く広げたプレパラートを作ることです。構造名を答える前に、信頼できる試料を安全に用意します。
知る・理解する
ほおの内側の表面は上皮細胞で覆われています。清潔な綿棒で軽くこすると、自然にはがれやすい細胞が付きます。強く削る必要はありません。
手順は、①新しい綿棒を自分だけで使う、②ほおの内側を軽くこする、③スライドガラスの水滴へ薄く広げる、④指示された染色液を加える、⑤カバーガラスを斜めから下ろす、です。
使用済み綿棒を机へ置いたり、他人へ渡したりしません。観察後は教師の指示どおり廃棄・洗浄し、手を洗います。人体由来の試料なので、観察の正確さと衛生を同時に守ります。
例題で使う・転用する
生徒Aは細胞を多く取ろうとして綿棒を強くこすり、スライドガラスへ厚く塗りました。これでは口内を傷つけるうえ、細胞が重なって境界を見分けにくくなります。
修正するなら、清潔な綿棒で軽く採取し、水滴の中へ薄く広げます。細胞数を増やすより、一層に近い状態で光を通すことが大切です。
よくある間違いを直す
「強くこするほどよく見える」は誤りです。安全を損ない、血液や多量の粘液が混ざり、像を読みにくくします。
「同じ綿棒を班で共有する」こともできません。試料が混ざり、衛生上も不適切です。一人一人が新しい綿棒を使います。
理解チェックと次の一歩
確認1:ほおの内側を軽くこする理由は?
自然にはがれやすい上皮細胞を採取でき、口内を傷つける必要がないからです。確認2:試料を薄く広げる理由は?
光を通し、細胞の重なりを減らして境界や核を見分けやすくするためです。確認3:綿棒を共有してよい?
いいえ。衛生と試料の混同を防ぐため、本人専用の新しい綿棒を使います。安全で薄い動物細胞の試料を用意できました。次は染色した像から、細胞の境界と核を一つずつ対応させます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。