LESSON 01

植物細胞を観察しよう

染色前後を比べて核を見分けよう

染色前後の見え方を比べ、位置・形・各細胞との対応から核を見分けます。

染色前後を比べて核を見分けよう

このレッスンの役割

「植物細胞を観察しよう」6本の2本目です。前のレッスンで細胞壁による区画を見つけました。ここでは透明な細胞を染色し、各細胞の内部にある核を、位置・形・個数から見分けます。

今日のゴールは、染色によって核と周囲の明暗差が大きくなることを理解し、「濃い点なら何でも核」とせず、細胞との対応を確かめることです。

知る・理解する

タマネギ表皮細胞は透明に近く、そのままでは核が見えにくいことがあります。酢酸オルセイン液や酢酸カーミン液などを用いると核が染まり、周囲との違いが見やすくなります。染色は核を作るのではなく、もともとある核を目立たせます。

染色前後で核の見え方を比べる左の染色前では核が薄く、右の染色後では各細胞の核が濃く見える比較図染色前染色する染色後染色で明暗差が大きくなり、各細胞との対応を確かめやすい

核を同定するときは、①細胞壁で一つの細胞を決める、②その内側にあるか、③多くの細胞で同じような染まり方が見えるか、を確かめます。レンズの汚れは細胞をまたいで同じ位置に見え、プレパラートを動かしても試料と一緒に動かない場合があります。

例題で使う・転用する

染色後の視野に、各区画の内側へ一つずつ濃い楕円が見えました。別に、視野中央へ常に残る小さな黒点があります。

各区画に対応する濃い楕円は核と考えられます。視野中央に固定された黒点は、レンズの汚れの可能性があります。プレパラートを少し動かし、細胞と一緒に動くかを確かめると区別できます。

よくある間違いを直す

「染色液が核を作った」は誤りです。染色前から核はあり、色がついて見分けやすくなっただけです。

「一番濃い点は必ず核」とも限りません。細胞の内側にあるか、同じ特徴が複数の細胞で繰り返すか、試料とともに動くかを確かめます。

理解チェックと次の一歩

確認1:染色する目的は?透明で見えにくい核などに色をつけ、周囲との明暗差を大きくして見分けやすくするためです。
確認2:核だと判断するとき、濃さ以外に何を見る?細胞の内側にあり、複数の細胞で同じように対応しているかを見ます。
確認3:レンズの汚れと試料上の構造をどう区別する?プレパラートを動かし、細胞と一緒に動くかを確認します。

染色による見え方の変化から核を見分けられました。次は細胞壁・細胞膜・細胞質・液胞の位置関係を、観察像と模式図で整理します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。