LESSON 01

細胞と生物の体の入試総合

細胞の複合問題で起きる誤答を原因から直そう

「細胞と生物の体の入試総合」第5段階。操作・構造・階層・数量のどこで誤ったかを分類して直します。

細胞の複合問題で起きる誤答を原因から直そう

このレッスンの役割

ここまで、操作・構造・階層・数量を組み合わせました。今回は、正答を覚え直すのではなく、誤答が生まれた最初の地点を探します。

同じ不正解でも、操作の向き、資料の読み方、階層、計算のどこでずれたかによって復習すべきレッスンは違います。自分で戻り先を決められることが目標です。

知る・理解する

誤答は四種類に分けると直しやすくなります。

誤答の型 戻る問い
操作 像と逆向きに標本を動かした 像は標本とどう動くか
構造 緑色だから葉緑体と断定した 写真か模式図か、凡例は何か
階層 細胞の集まりをすぐ器官とした 細胞と器官の間は何か
数量 総合倍率を足し算した 二つの倍率はどう合成するか

誤答を最初のずれへ戻して修正する流れ誤答から型を分類し、根拠へ戻り、説明し直して類題で確かめる誤答型を分類根拠へ戻る説明し直し類題で確認

最後の答えだけを赤で直しても、判断の仕組みは変わりません。「問題文のどの情報をどう読んだか」を再現し、最初に誤った一手を直します。

具体例で使う

誤答例:「接眼10倍、対物40倍だから総合倍率は50倍。高倍率にすると視野が広くなり、多くの細胞が見える。」

最初のずれは数量です。総合倍率は足し算ではなく掛け算なので400倍です。次のずれも数量と操作の関係で、高倍率ほど視野は狭くなります。修正文は「総合倍率は10×40=400倍で、倍率を上げると視野が狭くなるため、見える細胞数は少なくなる」です。

別の誤答例:「図で緑色の丸があるため、実物でも緑色の葉緑体が必ず見える。」最初のずれは構造資料の読み方です。模式図の色は強調のためかもしれず、凡例と観察条件を確かめる必要があります。

誤答を直して次の学びへつなげる

誤答を「ケアレスミス」で終わらせないことが大切です。計算符号の見落としでも、単位を書かなかった、式の意味を確かめなかった、時間配分が崩れたなど原因があります。

また、一つの設問に誤りが二つ含まれることがあります。最初のずれだけ直した後、結論まで一行ずつ根拠がつながるか再確認します。正しい用語が含まれていても、理由の矢印が逆なら説明は完成していません。

自分で確かめよう

確認1:「細胞が集まるとすぐ個体になる」はどの型の誤答?階層の誤答です。細胞→組織→器官→個体の順へ戻ります。
確認2:「像が右にあるので標本を左へ動かした」はどこへ戻る?操作へ戻ります。像と標本は反対に動くため、像を左へ寄せるには標本を右へ動かします。
確認3:答えを書き直した後に必要なことは?同じ技能を少し違う資料で使い直し、判断手順が直ったか確かめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。