細胞膜・細胞質・核を位置関係で見分けよう
このレッスンの役割
「動物細胞を観察しよう」6本の3本目です。前のレッスンで、一つの細胞と核を対応させました。ここでは動物細胞の基本である細胞膜・細胞質・核を、外側から内側への位置関係で整理します。
今日のゴールは、観察像と模式図を行き来し、外側の細胞膜、その内側の細胞質、内部の核を指し示して説明することです。
知る・理解する
細胞膜は細胞の内外を分ける薄い境界です。その内側を満たす部分が細胞質で、そこに核があります。動物細胞に細胞壁はありません。
観察像では、細胞膜が模式図ほど太い線には見えません。染色条件によって細胞質はほぼ透明に見え、核だけが目立つ場合もあります。模式図は位置関係を教えるもので、実物の色や縮尺をそのまま表してはいません。
細胞質は「何もない空白」ではありません。細胞の生命活動が行われる内容を含む部分です。この段階では細かな構造名を増やさず、細胞膜の内側で核の周囲にある部分と捉えます。
例題で使う・転用する
模式図で、外側の線A、内側の淡い部分B、濃い楕円Cがあります。Aは細胞膜、Bは細胞質、Cは核です。
顕微鏡像でAに当たる境界が一部しか見えなくても、Cの核を囲む淡い一まとまりを一つの細胞としてたどります。「境界が細いので細胞壁」とは答えません。動物細胞には細胞壁がないからです。
よくある間違いを直す
「細胞膜は細胞壁の薄い版」は誤りです。細胞膜は植物と動物の両方にあり、細胞壁は植物細胞の外側にある別の構造です。
「核以外は空っぽ」も誤りです。核の周りには細胞質があり、細胞の生命活動を支えます。
理解チェックと次の一歩
確認1:動物細胞の外側の境界は?
細胞膜です。確認2:核の周囲で細胞膜の内側にある部分は?
細胞質です。確認3:動物細胞に細胞壁はある?
ありません。細胞膜・細胞質・核が中学校で扱う共通の基本構造です。動物細胞の三つの基本構造を位置で整理できました。次は、細胞壁がないことが像の形や並び方にどう表れるかを読みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。