細胞・組織・器官・個体の階層をつなごう
このレッスンの役割
前のセクションでは、似た形と共通する働きをもつ細胞のまとまりを組織と呼ぶことを学びました。今回は、組織の先にある器官と個体までを、一つの階層としてつなぎます。
完成の目安は、細胞→組織→器官→個体の順を言えるだけでなく、各段階でどのような働きが加わるかを説明できることです。
知る・理解する
生物の体には、入れ子のようなつくりがあります。
| 階層 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 細胞 | 生物の体をつくる基本単位 | 筋細胞、表面をおおう細胞 |
| 組織 | 似た形と共通する働きをもつ細胞のまとまり | 筋組織、上皮組織 |
| 器官 | 複数の組織が組み合わさり、まとまった働きをする部分 | 胃、心臓、葉、根 |
| 個体 | 複数の器官が協力して生命活動を行う一つの生物 | 一人の人、一株の植物 |
階層は、単なる大きさの順ではありません。上の段階ほど、異なる働きが組み合わさります。筋組織だけでは食べ物を消化する胃の働きは完成しません。内側をおおう組織、動かす組織、情報を伝える組織などが協力して、器官としての働きが成り立ちます。
例題で使う・転用する
「細長い細胞が同じ方向に並んだ部分」「その部分を含む心臓」「一人の人」を小さい階層から並べます。
細長い細胞一個が細胞、それらのまとまりが筋組織、筋組織を含み血液を送り出す部分が器官としての心臓、心臓をほかの器官とともにもつ一人の人が個体です。
葉も器官です。表面をおおう組織、光合成に関わる組織、水や養分を運ぶ組織が組み合わさり、光合成や気体交換などのまとまった働きを行います。
よくある間違いを直す
「器官は大きな組織」というだけでは不十分です。器官は複数の異なる組織が組み合わさり、まとまった働きをする部分です。
「器官は動物だけにある」も誤りです。植物の根、茎、葉、花なども、それぞれ複数の組織からできた器官です。
また、個体は細胞がただ大量に集まったものではありません。組織と器官という段階を通して役割が組み合わされ、生命活動が保たれます。
理解チェックと次の一歩
確認1:細胞から個体までを順に並べよう
細胞→組織→器官→個体です。確認2:器官と組織の違いは?
組織は似た細胞のまとまりです。器官は複数の異なる組織が組み合わさり、まとまった働きをする部分です。確認3:葉を器官と呼べるのはなぜ?
表面、光合成、物質の運搬などに関わる複数の組織が組み合わさり、葉としてまとまった働きをするからです。次は動物の器官を一つ取り上げ、異なる組織がどのように仕事を分けているかを詳しく見ます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。