LESSON 01

弦の長さと音の高さ

弦の長さと高さの実験で起こる誤解を直そう

振動部分と全長、はじく強さと高さ、長さと張りの同時変更という実験上の誤解を修正します。

弦の長さと高さの実験で起こる誤解を直そう

このレッスンの役割

弦の長さと振動数の関係を理解しても、測る区間や実験条件を誤ると正しい結論になりません。今回は「弦全体を測る」「強くはじけば高くなる」「長さと同時に張りも変える」という三つの誤りを、装置図と比較条件から修正します。

知る・理解する

誤りを直す確認点は三つです。

  1. 二つの固定点に印を付け、その間だけを振動部分として測る。
  2. はじく強さは主に振幅と音の大きさへ関わると区別する。
  3. 長さの効果を調べるときは、張り・太さ・材質をそろえる。

弦の長さ比較で正しく測る区間と混ぜてはいけない条件左の固定点と中央の駒の間は振動せず、中央の駒から右の固定点までが振動部分。下に長さだけ変え、張りと太さを固定することを示す振動部分に含めない測る長さ変える:長さ そろえる:張り・太さ・材質

具体例で使う

実験Aでは、60 cmの弦に100 gのおもり、30 cmの弦に200 gのおもりを使い、30 cmの方が高い音になりました。この結果だけでは、長さが短い効果と、張りが強い効果を分けられません。

修正実験では、同じ弦と同じおもりを使い、駒の位置だけを変えます。これなら、振動数の違いを長さの違いと結びつけられます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「短くしたら振れる幅も小さくなったので高くなった」は、振幅を高さの原因にしています。高さの根拠は、波形の同じ時間に入る回数や振動数です。

次は初見の弦装置で固定点を見つけ、他条件が同じ候補だけを比べて、高い音になる条件を選びます。

自分で確かめよう

確認1:押さえた弦の長さはどこを測りますか。押さえ点や駒などの固定点から、反対側の固定点までの振動部分を測ります。
確認2:強くはじく操作は主に何を変えますか。振幅を大きくし、音の大きさを変えます。高さの中心量は振動数です。
確認3:長さと同時におもりを変えた結果から、長さの効果を断定できますか。できません。弦の張りも変わるため、どちらの条件が結果を変えたか分けられません。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。