弦の長さと高さの実験で起こる誤解を直そう
このレッスンの役割
弦の長さと振動数の関係を理解しても、測る区間や実験条件を誤ると正しい結論になりません。今回は「弦全体を測る」「強くはじけば高くなる」「長さと同時に張りも変える」という三つの誤りを、装置図と比較条件から修正します。
知る・理解する
誤りを直す確認点は三つです。
- 二つの固定点に印を付け、その間だけを振動部分として測る。
- はじく強さは主に振幅と音の大きさへ関わると区別する。
- 長さの効果を調べるときは、張り・太さ・材質をそろえる。
具体例で使う
実験Aでは、60 cmの弦に100 gのおもり、30 cmの弦に200 gのおもりを使い、30 cmの方が高い音になりました。この結果だけでは、長さが短い効果と、張りが強い効果を分けられません。
修正実験では、同じ弦と同じおもりを使い、駒の位置だけを変えます。これなら、振動数の違いを長さの違いと結びつけられます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「短くしたら振れる幅も小さくなったので高くなった」は、振幅を高さの原因にしています。高さの根拠は、波形の同じ時間に入る回数や振動数です。
次は初見の弦装置で固定点を見つけ、他条件が同じ候補だけを比べて、高い音になる条件を選びます。
自分で確かめよう
確認1:押さえた弦の長さはどこを測りますか。
押さえ点や駒などの固定点から、反対側の固定点までの振動部分を測ります。確認2:強くはじく操作は主に何を変えますか。
振幅を大きくし、音の大きさを変えます。高さの中心量は振動数です。確認3:長さと同時におもりを変えた結果から、長さの効果を断定できますか。
できません。弦の張りも変わるため、どちらの条件が結果を変えたか分けられません。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。