LESSON 01

弦の張り方・太さと音

強く張った弦ほど高い音になる仕組みを考えよう

強く張った弦ほど中心へ戻す働きが大きく、周期が短く振動数が大きくなる因果を説明します。

強く張った弦ほど高い音になる仕組みを考えよう

このレッスンの役割

実験では、弦を強く張るほど振動数が大きくなりました。今回はその理由を、ずれた弦を中心位置へ戻そうとする働きと周期で説明します。張りが強い→戻す働きが大きい→周期が短い→振動数が大きい、という因果を完成させます。

知る・理解する

弦を中心位置から横へずらすと、両端から引く力には弦を中心へ戻す向きの成分が生まれます。同じ長さ・太さで同じだけずらしたなら、強く張った弦ほど中心へ戻そうとする働きが大きくなります。

中心を通り過ぎても反対側から戻されるので、往復運動を短い時間で繰り返します。周期が短くなり、1秒間の回数である振動数が大きくなります。

弱く張った弦と強く張った弦の中心へ戻る働きの比較同じ長さと太さで同じだけずらした二弦について、弱い張りでは戻す矢印が短く周期が長く、強い張りでは矢印が長く周期が短い弱く張る戻す働きが小さい強く張る戻す働きが大きい強く張る → 周期が短い → 振動数が大きい

具体例で使う

弱く張った弦の周期が0.005秒、強く張った弦が0.003秒だったとします。

  • 弱い張り:1÷0.005=200 Hz。
  • 強い張り:1÷0.003≒333 Hz。

強く張った弦の周期が短く、振動数が大きいので高い音になります。おもりが音を直接高くするのではなく、弦の張りを変えた結果です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「強く張ると動きにくくなるから低い音」は、中心へ戻す働きを考えていません。弦のずれが小さいことと、往復の速さは別です。また「強くはじく」だけでは静止時の張りは変わりません。

次は長さと張りをそろえ、太さだけ違う弦を比べます。

自分で確かめよう

確認1:強く張った弦では、中心へ戻す働きはどうなりますか。同じだけずらした場合、中心へ戻そうとする働きが大きくなります。
確認2:張りが強い弦の周期と振動数はどうなりますか。周期は短く、振動数は大きくなります。
確認3:周期0.004秒と0.002秒では、どちらが強く張られた可能性がありますか。他条件が同じなら、周期0.002秒で振動数500 Hzの弦です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。