張りと太さが同時に違う比較の誤りを直そう
このレッスンの役割
張りを強くすると高く、弦を太くすると低くなる傾向を学びました。今回は、張りと太さが同時に違う二弦を見て、知っている規則だけでは高低を確定できない場合を判断します。複数条件の効果を勝手に足し引きしないことが目標です。
知る・理解する
二つの効果を整理します。
| 条件の変化 | 他条件が同じときの高さ |
|---|---|
| 強く張る | 高くなる |
| 弱く張る | 低くなる |
| 細くする | 高くなる |
| 太くする | 低くなる |
弦BがAより強く張られ、同時に太い場合、一方は高く、一方は低くする向きです。どちらの効果が大きいか分かる測定値がなければ、高低を確定できません。
具体例で使う
弦Aは細さ1、張り100、振動数300 Hzです。弦Bは太さ2、張り200ですが振動数は未測定です。「Bは強く張ったから高い」とは言えません。太くした効果は低くする向きだからです。
弦CがAと同じ太さで張り200なら、Aより高いと予測できます。弦DがAと同じ張りで太さ2なら、Aより低いと予測できます。一条件だけ違う組を使います。
誤答を直して次の学びへつなげる
「強くはじいたので張りが強い」は、操作を混同しています。はじく瞬間の力を増やしても、固定点間の静止時の張りを調節したことにはなりません。
次は初見の弦楽器で、長さ・張り・太さを表へ整理し、一条件だけ違う場合は予測し、複数条件なら測定値から判断します。
自分で確かめよう
確認1:強く張ることと太くすることは、高さへ同じ向きに働きますか。
反対向きです。強く張ると高く、太くすると低くなる傾向です。確認2:強く張り、同時に太くした弦は必ず高くなりますか。
必ずとは言えません。反対向きの効果のどちらが大きいか、測定データが必要です。確認3:複数条件の比較で確実な予測をする方法は何ですか。
一条件だけ違う組を選ぶか、実際の振動数データを使います。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。