LESSON 01

音を伝える物質

三つの状態で振動が隣へ伝わる粒子モデルを比べよう

気体・液体・固体の粒子の並び方を比べ、どの状態でも粒子の振動が隣へ伝わる仕組みを説明します。

三つの状態で振動が隣へ伝わる粒子モデルを比べよう

このレッスンの役割

比較実験から、気体・液体・固体のどれも音を伝えられると分かりました。このレッスンでは、三つの状態に共通する「粒子が隣の粒子を振動させる」という仕組みをモデルで説明します。並び方の違いと、音を伝える原理の共通点を分けて理解します。

知る・理解する

すべての物質は小さな粒子からできています。気体では粒子の間隔が大きく、液体では近いまま位置を変え、固体では決まった位置の周りで振動します。ただし、音が伝わるときは三つとも、音源に近い粒子の振動が隣へ、さらにその隣へと渡されます。

気体・液体・固体の粒子モデルと振動の伝達粒子の間隔や並び方は異なるが、どの状態でも粒子の振動が隣へ伝わる共通点を示す気体液体固体共通点:粒子の振動が隣へ次々に伝わる

粒子モデルは、粒子を実際の大きさや数で描いた写真ではありません。物質の状態と振動の伝わり方を考えるための模式図です。矢印は物質全体が右へ移動することではなく、振動の変化が伝わる向きを表します。

具体例で使う

糸電話では、話す側の底が振動し、固体である糸の粒子を元の位置の周りで振動させます。その振動が隣へ次々に伝わり、相手側の底を振動させます。相手側の底は周囲の空気を振動させ、最後に鼓膜へ届きます。

この例では、固体だけ、空気だけではなく、底→糸→底→空気という複数の物質の境界を通ります。境界を越えても、受け取った物体が振動し、次の物質へ渡すという因果は同じです。

誤答を直して次の学びへつなげる

「固体の粒子は動かないから音を伝えない」は誤りです。固体は形を保ちますが、粒子は決まった位置の周りで振動できます。「液体には粒子がない」も誤りで、液体も粒子からできています。

物質の粒子があるから、振動を隣へ渡せます。では、粒子をほとんど取り除いたらどうなるでしょう。次は真空に近づける実験の表を読みます。

自分で確かめよう

確認1:気体・液体・固体が音を伝えるときの共通点は何ですか。物質をつくる粒子の振動が、隣の粒子へ次々に伝わることです。
確認2:固体の粒子は全く動かないのですか。全く動かないのではなく、決まった位置の周りで振動できます。
確認3:糸電話で音が通る物質を順番に挙げましょう。話す側の底、張った糸、相手側の底、相手側の空気という順に振動が渡ります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。