LESSON 01

音は振動から生まれる

音が出るとき物体に何が起きているか観察しよう

定規や輪ゴムが音を出すときの往復運動を観察し、振動と音源の問いをつくります。

音が出るとき物体に何が起きているか観察しよう

このレッスンの役割

「音の性質」の最初のレッスンです。輪ゴムや定規が音を出す瞬間を観察し、音と同時に起きている共通の変化を見つけます。ここでは音の大きさや高さへ進まず、「音はどこから生まれるのか」という問いをつくります。

知る・理解する

机の端から定規を少し出し、出ている部分をはじくと音がします。その瞬間、定規は上と下へすばやく往復しています。同じように、張った輪ゴムをはじくと、輪ゴムは左右へ往復しながら音を出します。

物体が同じ位置の周りを繰り返し往復する運動を振動といいます。音を出している物体を音源といいます。定規の実験では振動する定規が音源で、輪ゴムの実験では輪ゴムが音源です。

はじいた定規が基準位置の上下を往復して音を出す様子 机に固定した定規の先端が中央の基準位置をはさんで上と下へ繰り返し動き、音が生まれる図 基準位置上へ下へ 机に固定

音が鳴っている定規を指で押さえると、振動が止まり、音もほぼ同時に止まります。この「振動あり・音あり」と「振動を止める・音なし」の比較が、音と振動の関係を調べる出発点です。

具体例で使う

スマートフォンから音楽が流れているとき、外側のケース全体が音源とは限りません。内部のスピーカーの薄い膜が細かく振動しています。のどに軽く指を当てて声を出すと震えを感じるのは、声帯が振動している証拠です。

そこで問いを「音が出る物体には、いつも振動があるのだろうか」「目で見えないほど細かな振動は、どう確かめられるだろうか」と具体化できます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「大きく動いていないから振動していない」とは限りません。振動が速すぎたり小さすぎたりすると、目では動きがぼやけるか、止まって見えます。

また、楽器や装置の名前をそのまま音源とせず、実際に振動している部分を探します。次のレッスンでは、水面、軽い紙片、触覚を使い、見えにくい振動を証拠に変えます。

自分で確かめよう

確認1:振動とはどのような運動ですか。物体が同じ位置の周りを繰り返し往復する運動です。
確認2:音を出す定規を押さえると音が止まるのはなぜですか。音源である定規の振動を止めたため、新しい音が生まれなくなるからです。
確認3:スピーカーを含む箱で、音源を確かめるには何を探しますか。音に合わせて実際に振動している膜などの部分を探します。装置全体を無条件に音源とはしません。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。