単位をそろえて音の速さ・距離・時間を計算しよう
このレッスンの役割
このセクションの第4レッスンです。前のレッスンでは、速さを1秒あたりの距離と捉え、速さ・距離・時間の式を意味から作りました。今回は、kmとm、sとmsが混ざった問題でも、単位をそろえて三つの量を正しく求めます。
今回完成させる力は、求める量と音の経路を確認し、単位を変換してから式へ代入し、答えの大きさまで点検できることです。次のレッスンでは、もっともらしい誤答のどこが最初にずれたかを診断します。
知る・理解する
空気中の音速を340 m/sとして計算するなら、距離はm、時間はsにそろえると扱いやすくなります。
- 1 km = 1000 m
- 1 s = 1000 ms
- 1 ms = 0.001 s
170 msは170秒ではありません。170 ÷ 1000 = 0.170 なので0.170 sです。0.68 kmは0.68 mではなく、0.68 × 1000 = 680 なので680 mです。
計算は次の順で進めます。
| 手順 | 自分への問い |
|---|---|
| 1 | 求めるのは速さ・距離・時間のどれか |
| 2 | 音はどこからどこまで進んだか |
| 3 | mとsへ単位をそろえたか |
| 4 | 量の意味に合う式と単位か |
| 5 | 答えを掛け戻し、桁が不自然でないか |
この順序なら、数字が多い問題でも、関係のない値を式へ入れにくくなります。
具体例で使う
例1では、音が0.68 kmを2.0 sで進みました。音速を求めます。
- 0.68 kmを680 mへ直します。
- 求めるのは1秒あたりの距離です。
680 m ÷ 2.0 s = 340 m/sです。340 m/s × 2.0 s = 680 mと掛け戻せます。
例2では、音速340 m/sの音が170 msで進む距離を求めます。
- 170 msを0.170 sへ直します。
- 1秒分の340 mを0.170秒分だけ使います。
340 m/s × 0.170 s = 57.8 mです。- 170 msは1秒より短いので、答えが340 mより短いことも確かめられます。
例3では、850 m先から届く音にかかる時間を求めます。音速は340 m/sです。
850 m ÷ 340 m/s = 2.5 s
掛け戻すと 340 × 2.5 = 850 です。答えが2500 sになったなら、850 mという距離に対して長すぎるので、単位や小数点を見直します。
誤答を直して次の学びへつなげる
0.68 kmを2.0 sで進む問題で、0.68 ÷ 2.0 = 0.34 m/s とするのは、数値だけを割り、kmをmへ直さなかった誤りです。計算結果の0.34の単位はそのままならkm/sであり、340 m/sと同じ速さです。単位を勝手にm/sへ変えてはいけません。
170 msを170 sとして扱うと、1000倍のずれが生まれます。msのmは1000分の1を表します。式へ代入する前に変換欄を作り、170 ms = 0.170 s と独立して書きます。
次のレッスンでは、式を逆にする、単位変換を忘れる、音の経路を取り違える、測定値のばらつきをすべて失敗と考える、という四つの誤りを直します。
自分で確かめよう
確認1:2.4 kmは何m、250 msは何sですか?
2.4 kmは2400 m、250 msは0.250 sです。確認2:音速340 m/sの音が0.50 sで進む距離は何mですか?
`340 m/s × 0.50 s = 170 m` です。0.50秒は1秒の半分なので、340 mの半分になります。確認3:1020 m先の音が届く時間を音速340 m/sで求めてください。
`1020 m ÷ 340 m/s = 3.0 s` です。掛け戻すと340×3.0=1020になります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。