気体・液体・固体を通る音を比較実験で確かめよう
このレッスンの役割
前のレッスンで立てた「物質が違っても振動は届くのか」という問いを、比較実験で確かめます。音源・距離・受け手をなるべくそろえ、間の物質を意識して観察し、気体・液体・固体が音を伝える証拠を集めます。
知る・理解する
三つの状態を一つの装置だけで完全に公平に比べるのは難しいため、ここでは各状態で「音源の振動が離れた受け手へ届くか」を確かめます。
- 気体:密閉袋の外から電子ブザーを鳴らし、空気を通して聞く。
- 液体:防水した音源を水槽へ入れ、離れた受音膜や水中用マイクで変化を調べる。
- 固体:糸電話の底を振動させ、張った糸の先で音を受け取る。
電気機器を水へ直接入れず、耳の近くで大音量を出しません。学校では教師の指示と安全な防水器具を使います。
具体例で使う
糸電話で、糸を張ったときは声が明瞭に届き、糸を指でつまむと届きにくくなったとします。変えたのは糸が振動を伝えられる状態かどうかです。結果から「張った糸の振動が相手側の底へ届き、糸をつまむと振動が途中で弱められた」と説明できます。
水中実験でも、音源が水へ触れていること、受け手も水の変化を受け取れることを確かめます。別の音源や別の距離へ同時に変えると、物質の違いだけを比べられません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「一番大きく聞こえた物質が、いつでも一番よく音を伝える」とは言えません。装置の接触、距離、境界、受け手の感度も結果へ影響します。この実験の結論は、気体・液体・固体のいずれでも、条件によって音源の振動を受け手へ伝えられることです。
次は、状態が違う三つの物質に共通する仕組みを粒子モデルで説明します。
自分で確かめよう
確認1:間の物質を比べるとき、そろえたい条件を二つ挙げましょう。
音源、距離、受け手、音を出す時間などから二つ挙げられればよいです。確認2:糸電話の糸をつまむ実験にはどんな意味がありますか。
糸の振動を途中で妨げた条件と比べ、糸が振動の伝達経路であることを確かめます。確認3:水中の音源を防水袋へ入れる理由は安全だけですか。
安全に加え、音源を同じ状態で保ち、水を介して受け手へ届く経路を調べやすくする意味があります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。