真空に近づける実験の表から物質の必要性を読もう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、物質の粒子が振動を隣へ渡すと考えました。このレッスンでは、容器内の空気を少しずつ減らす実験のデータを読み、音源が振動し続けても、間の物質が減ると外へ音が届きにくくなることを説明します。
知る・理解する
透明な容器の中で電子ブザーを鳴らし、真空ポンプで空気を減らします。ブザーのランプや振動する部分が見えるため、音源が動き続けているか確認できます。大切なのは、音源の状態と、外で受け取った音を別々に記録することです。
| 容器内の状態 | ブザーの振動 | 外で測った音の大きさ |
|---|---|---|
| 空気が十分ある | 続いている | 68 |
| 空気を半分ほど減らす | 続いている | 48 |
| 空気がごく少ない | 続いている | 22 |
数値はこの例の相対的な測定値です。空気が減っても音源の振動は続く一方、外で受け取る音は小さくなっています。したがって、音が小さくなった主な理由を「ブザーが止まったから」とは説明できません。
具体例で使う
記述では「容器内の空気を減らしてもブザーの振動は続いたが、外で測った音は68から22へ小さくなった。空気粒子が減り、振動を隣へ渡しにくくなったためである」と、二つの観察を使います。
理想的な真空では、音を伝える物質の粒子がありません。そのため音は伝わりません。ただし実験装置では完全な真空をつくれなかったり、容器や台の固体を通る振動が残ったりするので、測定値が完全に0にならない場合があります。
誤答を直して次の学びへつなげる
「音が小さくなったのでブザーの振動も弱くなった」は、観察したランプや振動の記録と合いません。「真空はとても薄い空気」も厳密には違います。真空は物質がない状態を指し、実験では真空に近い状態をつくっています。
次は、ここまでの実験証拠と粒子モデルを使い、媒質についての誤解を修正します。
自分で確かめよう
確認1:実験で音源の振動を別に記録するのはなぜですか。
外の音が小さくなった原因が、音源の停止ではなく、間の物質が減ったことだと判断するためです。確認2:真空中で音が伝わらないのはなぜですか。
振動を隣へ渡す物質の粒子がないためです。確認3:測定値が0にならないとき、考えるべき別の経路は何ですか。
容器の壁、台、ポンプにつながる管など、固体を通って振動がセンサーへ届く経路です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。