LESSON 01

同じ音と違う音を比べる

波形比較の倍率・音色・一部一致の誤解を直そう

表示倍率、一方だけの一致、振幅と振動数が同じでも音色が違う場合を区別し、比較の誤解を修正します。

波形比較の倍率・音色・一部一致の誤解を直そう

このレッスンの役割

四分類ができても、画面倍率を無視したり、振幅または振動数の一方だけで「同じ音」と決めたりすると誤答になります。今回は比較の条件を点検し、さらに振幅と基本的な振動数が同じでも、波形の細かな形が違えば音色が違う場合を区別します。

知る・理解する

比較前の点検表を使います。

点検 問題になること
縦1目盛り 見た目の高さだけでは振幅を比べられない
横1目盛り 見た回数だけでは振動数を比べられない
測定時間 回数が多くても時間が長いだけかもしれない
波形の形 振幅・基本振動数が同じでも音色が違う場合がある

振幅と繰り返し間隔が同じでも形が異なる二つの波形上は滑らかな波、下は角のある波で、中心からの振幅と繰り返し間隔は同じだが、細かな波形の形が異なり音色が違う可能性を示す滑らか角がある振幅と繰り返し間隔は同じでも、形は違う

中学理科の基本問題では、滑らかで同じ形の波を比べ、振幅と振動数から大きさ・高さを判断します。ただし現実の楽器音では、同じ大きさ・高さでも音色が違うことがあります。「大きさと高さが同じ」と「完全に同じ音」を言い分けます。

具体例で使う

画面Pは縦1目盛り0.5で4目盛り、画面Qは縦1目盛り1.0で2目盛りです。実際の振幅はどちらも2.0です。見た目の山はPの方が高くても、大きさは同じです。

また、PとQがどちらも400 Hzでも、Pの振幅2、Qの振幅4なら高さだけが同じで、大きさは異なります。一つの一致だけで「同じ音」としません。

誤答を直して次の学びへつなげる

誤答「振幅と振動数が同じなら、どんな楽器でも完全に同じ音」は、音色を考えていません。この単元で確実に言えるのは、大きさと高さが同じということです。

次は複数の初見波形から「大きく低い音」「小さく高い音」など、指定された条件に合うものを選びます。

自分で確かめよう

確認1:二画面の見た目を比べる前に確認することは?縦横1目盛りの値、表示時間、測定条件です。
確認2:振幅だけが同じなら「同じ音」と言えますか。言えません。大きさは同じですが、振動数や波形の形が違う可能性があります。
確認3:振幅と振動数が同じ二つの楽器音について、確実に言えることは?基本的には大きさと高さが同じといえますが、波形の細かな形による音色は違う場合があります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。