音源の振動が音を生むと証拠から説明しよう
このレッスンの役割
前の二つのレッスンでは、音と同時に振動が見られ、振動を止めると音も止まることを確かめました。今回は観察を並べるだけでなく、音源の振動が音を生むという因果関係を、証拠を使って説明します。
知る・理解する
原因と結果を考えるには、一つの場面だけでなく条件を変えた比較が必要です。
| 条件 | 音源の振動 | 音 |
|---|---|---|
| 定規・音叉をはじいた直後 | ある | 聞こえる |
| 振動中の音源を押さえた後 | ない | 止まる |
| はじめから動かさない | ない | 聞こえない |
振動がある条件では音が生まれ、振動を止めると音も止まります。この対応から、音源の振動が音を生む原因だと説明できます。
「音が音源を振動させた」という逆向きの説明では、音源をはじく操作が先にあり、その直後に振動と音が始まる時間順を説明できません。操作→音源の振動→音、という順です。
具体例で使う
ギターでは装置全体ではなく弦が最初の音源です。弦をはじくと弦が振動し、音が出ます。弦を指で押さえて振動を止めると音も止まります。
太鼓では膜、笛では内部の空気の柱、声では声帯が音源になります。「どこが同じ場所の周りを往復しているか」を探すと、形の違う装置にも同じ考えを使えます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「音源は大きく移動する」は誤りです。振動は遠くへ移動する運動ではなく、同じ位置の周りの往復です。動きが小さく速くても音源になれます。
ここでは音が生まれるところまでを説明しました。振動が離れた耳へ届く仕組みはまだ扱っていません。次は複数の観察結果を表にまとめ、音源を特定する証拠の強さを比べます。
自分で確かめよう
確認1:「音源の振動が音を生む」を支える比較を説明してください。
振動しているとき音が聞こえ、同じ音源の振動を押さえて止めると音も止まるという二条件の比較です。確認2:ギター全体ではなく、弦を音源とする根拠は何ですか。
はじいた弦が振動して音が始まり、その振動を止めると音も止まるからです。確認3:目に見えないほど小さい動きでも音源になれますか。
なれます。重要なのは移動の大きさではなく、同じ位置の周りを繰り返し振動していることです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。