LESSON 01

音の大きさと振幅

大きい音と小さい音で何が違うか問おう

同じ音源の大きい音と小さい音を比べ、音の大きさと高さを区別して振動の幅へ注目する問いを立てます。

大きい音と小さい音で何が違うか問おう

このレッスンの役割

前のセクションでは、音叉の見えにくい振動を水面や軽い球の動きから確かめました。ここでは、同じ音源から大きい音と小さい音を出したとき、振動の何が変わるのかを調べます。音の「大きさ」と「高さ」を別の性質として分け、振れ幅へ注目する問いをつくることが目標です。

知る・理解する

同じ輪ゴムを弱くはじくと小さい音、少し強くはじくと大きい音が聞こえます。このとき目で比べやすいのは、輪ゴムが中心の位置からどこまで大きく動いたかです。

音には少なくとも二つの違いがあります。

性質 ことばの例 今回注目するもの
音の大きさ 大きい・小さい 振動の幅
音の高さ 高い・低い 次のセクションで扱う

大きな声と高い声は同じではありません。低い声でも大きく出せ、高い声でも小さく出せます。ここを分けると、「強くはじくと高くなる」と決めつけず、振動の幅を観察できます。

同じ輪ゴムを弱くはじいた場合と強くはじいた場合の振れ幅左では輪ゴムが中心から少しだけ振れ小さい音、右では中心から大きく振れ大きい音になる比較弱くはじく中心からの動きが小さい強くはじく中心からの動きが大きい同じ音源で比べる

具体例で使う

輪ゴムの長さ、太さ、張り方を変えずに、はじく強さだけを変えます。弱くはじいたときは中心から2 mmほど、強くはじいたときは6 mmほど動き、音センサーの値も後者で大きくなったとします。

この結果から、「同じ条件では、振動する物体の中心からの動きが大きいほど、受け取る音も大きくなった」と説明できます。違う楽器を比べるのではなく、同じ音源の一条件だけを変えることが大切です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「強くはじいたので音が高くなった」は、音の大きさと高さを混同しています。今回の観察だけで、高さの変化を結論にしません。また、輪ゴム全体の長さを振動の幅と呼ぶのでもありません。

次は、振動の中心から最も離れた位置までの距離を「振幅」と定義し、図から正しく測ります。

自分で確かめよう

確認1:今回比べる音の性質は、大きさと高さのどちらですか。音の大きさです。高さは次のセクションで振動回数と結びつけます。
確認2:はじく強さの影響を調べるとき、輪ゴムのどの条件をそろえますか。長さ、太さ、張り方、測定位置などをそろえます。
確認3:太鼓を弱くたたく場合と強くたたく場合では、膜の何を観察しますか。膜が中心の位置からどこまで大きく動くかという振れ幅を観察します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。