LESSON 01

弦の長さと音の高さ

弦の長さと振動数の表・グラフを読み取ろう

弦の長さと振動数の測定表・グラフから、短いほど振動数が大きくなる傾向と測定誤差を読みます。

弦の長さと振動数の表・グラフを読み取ろう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、短い弦ほど周期が短く振動数が大きいと説明しました。今回は測定表とグラフから、この傾向を証拠として読み取ります。長さが短くなるほど振動数が大きくなる関係を述べ、外れた値も点検します。

知る・理解する

同じ弦で得た例を見ます。

振動部分の長さ 振動数
80 cm 150 Hz
60 cm 201 Hz
40 cm 300 Hz
20 cm 598 Hz

長さを80 cmから40 cmへ半分にすると、振動数は150 Hzから300 Hzへ約2倍です。40 cmから20 cmでも約2倍になっています。理想的な条件では、長さと振動数は逆向きに変化します。

弦の長さが短いほど振動数が大きくなる測定グラフ横軸を弦の長さセンチメートル、縦軸を振動数ヘルツとし、20センチ約600、40センチ300、60センチ200、80センチ150の点を示す弦の長さ(cm)振動数(Hz)20406080短いほど振動数が大きい

具体例で使う

60 cmの値201 Hzは、単純な計算なら200 Hzに近い値です。1 Hzのずれは、弦の張りのわずかな変化、駒の位置、波形の読み取りなどの誤差で説明できます。データを都合よく200へ書き換えず、測定値として残します。

表から言える結論は「この実験範囲で、他条件をそろえると、弦が短いほど振動数は大きくなった」です。長さと振動数が直接比例するとは言いません。長さが増えると振動数は減るからです。

誤答を直して次の学びへつなげる

グラフが右下がりなので「弦が長いほど高い」と読むのは、縦軸の振動数と高さの関係を逆にしています。振動数が大きい左側の短い弦が高い音です。

次は、全長と振動部分、はじく強さと高さ、長さと張りを混同する実験上の誤解を修正します。

自分で確かめよう

確認1:表から読み取れる基本的な傾向は何ですか。他条件が同じなら、振動部分が短いほど振動数が大きく、音が高くなる傾向です。
確認2:長さを半分にした測定で振動数が約2倍なら、どんな関係ですか。長さが短くなると振動数が増える逆向きの関係で、理想的には長さ半分で振動数約2倍です。
確認3:測定値が予想から少しずれたら、どう扱いますか。書き換えず、張り・位置・読み取りなどの誤差を検討し、複数回の傾向を確認します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。