設問から使う天体モデルを選び分けよう
このコースでは、太陽系の構造、月の満ち欠け、金星、外惑星、宇宙の尺度まで学びました。入試総合の最初の仕事は、全部を一度に使うことではありません。設問が求める現象を見抜き、必要なモデルだけを選ぶことです。
まず知る:問いを三要素へ分ける目標
設問を読んだら、①主役の天体、②時間尺度、③求める量に線を引きます。時間尺度はモデル選択の強い手掛かりです。一晩の東西移動なら主に自転、約一か月の月の形なら月の公転、一年単位の惑星位置なら公転を疑います。
| 問われること | 中心モデル | 最初の基準 |
|---|---|---|
| 一日の方位・南中 | 地球の自転 | 観測者と東西 |
| 月や金星の形 | 太陽光の反射と配置 | 明るい半球と視線 |
| 金星の見かけの大きさ | 地球との距離 | 同一天体の距離比較 |
| 外惑星の観測時刻 | 太陽・地球・惑星の配置 | 太陽との方向差 |
理解する:具体例からモデルを選ぶ
「満月を午後6時に観察した。どの方位に見えるか」なら、主役は月、時間は一日の中の時刻、求める量は方位です。満月が太陽と反対方向にある配置と、日没時の観測者を使います。惑星の密度や銀河系の知識は不要です。
「金星の形が細いほど大きく見えた理由」なら、反射面の見え方と地球―金星間の距離を使います。形だけでも距離だけでも説明が完成しません。問いの述語が「形」と「大きさ」の二つだからです。
使う:用語だけで選ぶ間違いを直す
設問に「月」とあっても、必ず満ち欠けの問題とは限りません。毎日約50分遅れて昇るなら公転、東から西へ動くなら自転による日周運動です。主役だけでなく時間尺度と求める量を確認します。
理解チェック1:一晩で星が東から西へ動く問いの中心モデルは?
地球の西から東への自転による日周運動です。理解チェック2:金星の形と見かけの大きさを同時に問うとき必要な二要素は?
太陽光を受けた面の見える割合と、地球から金星までの距離です。転用する:確かめをまとめ、資料対応へつなぐ
余白に「主役・時間・量」と書き、各語へ設問中の情報を写します。その三つから中心モデルを一つ選び、補助モデルが必要かを判断します。次は選んだモデルに、配置図・観測表・写真を同じ条件で対応させます。
理解チェック3:「明るい惑星の種類を資料から分類せよ」で最初に見る量は?
大きさ、密度、表面、衛星、環など、資料が示す分類基準です。見かけの明るさだけでは分類できません。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。