LESSON 01

金星の見かけの大きさ

距離と視直径の表・グラフを読み解こう

距離が小さいほど視直径が大きくなる逆向きの関係を、表・グラフ・比から読み解く。

距離と視直径の表・グラフを読み解こう

前のレッスンでは、近い金星は大きく細く、遠い金星は小さく丸く見える傾向を配置から説明しました。ここでは距離と視直径の数値を使い、感覚だけでなく表と比から関係を確かめます。

まず知る:距離と視直径の関係を読む目標

同じ直径の物体では、距離が小さくなるほど視直径は大きくなります。角度が小さい範囲では、視直径は距離におよそ反比例すると考えられます。つまり距離が半分なら、視直径はおよそ2倍です。

地球との距離(相対値) 視直径(相対値)
1 60
2 30
3 20

距離と視直径の逆向きの関係横軸の距離が大きくなるほど縦軸の視直径が小さくなる曲線地球との距離視直径遠くなるほど小さく見える

理解する:具体例で直径と面積を区別する

視直径が2倍とは、像の端から端までの長さが2倍という意味です。円盤の面積は直径の2乗に関係するので、面積は約4倍になります。入試問題で「直径」「面積」「明るさ」のどれを比べているか、単位と見出しを確認します。

また、実際の金星の軌道や地球の位置を含む資料では、距離がちょうど整数倍になるとは限りません。反比例は関係を読む目安として使い、与えられた実測値があればその値を優先します。

使う:比例の間違いを避けて未知の視直径を求める

距離が60のとき視直径が40、別の日の距離が120だったとします。同じ金星で撮影条件も同じなら、距離は2倍なので視直径はおよそ半分の20です。

式は「距離×視直径がおよそ一定」と置けます。60×40=120×x より、x=20です。単位が秒角などで示されている場合も、比を使う手順は同じです。

理解チェック1:距離が3倍になると視直径はおよそ何倍?およそ3分の1倍です。
理解チェック2:視直径が2倍なら像の面積も2倍?いいえ。円盤の面積は直径の2乗に関係するので、条件を単純化すれば約4倍です。

転用する:確かめをまとめ、次の誤答修正へつなぐ

グラフで視直径が最大の時期は、地球との距離が最小に近い時期だと判断できます。そこへ前の知識を重ねれば、内合側で細く欠ける候補も立ちます。次は、大きさ・明るさ・明るい面の割合を混同した誤答を直します。

理解チェック3:数値問題で最初に確認するものは?横軸・縦軸、単位、同じ倍率か、比べる量が視直径か面積かを確認します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。