東方・西方最大離角から見える時間帯を説明しよう
前のレッスンでは、明けは金星が太陽より先に昇り、宵は太陽より後に沈むことを地平線模型で確かめました。ここでは太陽系を上から見た配置へ切り替え、太陽からの離角と朝夕を結びます。
まず知る:離角と見える時間帯を結ぶ目標
地球から見た太陽と金星の方向の開きを離角といいます。金星が太陽の東側に離れて見える東方離角では、金星は太陽より遅く沈むため宵の明星になります。太陽の西側に離れる西方離角では、太陽より早く昇るため明けの明星になります。
| 太陽に対する金星の位置 | 出入りの順序 | 呼び名 |
|---|---|---|
| 太陽より東側 | 太陽より後に沈む | 宵の明星 |
| 太陽より西側 | 太陽より先に昇る | 明けの明星 |
理解する:具体例で最大離角の意味を考える
金星は地球より内側の軌道を回るため、地球から見た方向は太陽の近くに限られます。その範囲で太陽から最も大きく離れて見えるころを最大離角と呼びます。東方最大離角のころは日没後に比較的長く見え、西方最大離角のころは日の出前に比較的長く見えます。
「東方」の東は、地平線上の東の空という意味ではなく、天球上で太陽より東側という相対位置です。東方離角の金星は日没後、西の空に見えます。基準の違いを言葉で確認します。
使う:東方なら東の空という誤答を直す
配置図で金星が太陽の東側にあるとします。日周運動では太陽が先に西へ沈み、東側に続く金星はあとから沈みます。したがって観測場所は日没後の西の空で、呼び名は宵の明星です。
理解チェック1:東方最大離角の金星は、朝と夕方のどちらに見える?
日没後の夕方に宵の明星として見えます。理解チェック2:西方離角の金星が明けの明星になる理由は?
太陽より西側にあるため太陽より先に昇り、日の出前の東の空で見えるからです。転用する:確かめをまとめ、次の角度計算へつなぐ
太陽に対する東西と、地平線上の東西を分けられました。次は離角の大きさを一日の見かけの回転15度毎時で近似し、日の出・日没から何時間ほど離れて見えるかを読み取ります。
理解チェック3:金星が太陽の反対側まで離れて見えないのはなぜ?
金星は地球より内側の軌道を回るため、地球から見た金星の方向は太陽の近くに限られるからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。