明けの明星と宵の明星が同じ金星だとつかもう
前のセクションでは、金星の形と見かけの大きさを位置関係から説明しました。今回は、同じ位置関係を「いつ、どちらの空に見えるか」へ読み替えます。最初の目標は、二つの呼び名を時刻と方位で区別することです。
まず知る:二つの呼び名を区別する目標
日の出前に東の空で見える金星を明けの明星、日没後に西の空で見える金星を宵の明星と呼びます。別の星ではなく、どちらも金星です。公転によって太陽に対する見かけの位置が変わると、見える時間帯と方位が変わります。
| 呼び名 | 見えるころ | 見える方位 | 太陽との時間順 |
|---|---|---|---|
| 明けの明星 | 日の出前 | 東の空 | 金星が先に昇り、その後に太陽 |
| 宵の明星 | 日没後 | 西の空 | 太陽が先に沈み、その後に金星 |
理解する:具体例で観測事実を読む
午前5時、日の出前の東の空に明るい点があり、観測記録で金星だと確認できたなら明けの明星です。午後7時、日没後の西の空に見える金星なら宵の明星です。「明るいから金星」とだけ決めず、日時・方位・天体情報をそろえます。
金星は地球より太陽に近い軌道を回る内惑星なので、地球から見ると太陽から大きく離れません。そのため真夜中の空高くに長時間見える天体ではなく、太陽が地平線の下にあり金星だけが出ている朝か夕方に見つけやすくなります。
使う:呼び名を入れ替える間違いを直す
「東の空に見えるから宵の明星」という答えは、時刻を確認していません。呼び名は方位だけでなく、日の出前か日没後かとの組合せで決まります。東の空・日の出前なら明け、西の空・日没後なら宵です。
理解チェック1:日の出前の東の空に見える金星の呼び名は?
明けの明星です。理解チェック2:明けの明星と宵の明星は別の惑星?
いいえ。どちらも金星で、太陽に対する見かけの位置が違います。転用する:確かめをまとめ、次の出入りへつなぐ
二つの呼び名を時刻と方位で区別できました。次は、金星と太陽のどちらが先に昇り、どちらが先に沈むかを地平線模型で並べ、なぜ朝と夕方に見えるのかを確かめます。
理解チェック3:金星が真夜中に見えにくい理由は?
内惑星の金星は地球から見て太陽から大きく離れず、太陽と近い時間帯に昇り沈むからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。