LESSON 01

月・惑星・太陽系の入試総合

満ち欠け・方位・明るさの複合誤答を直そう

答案を結論・根拠・接続に分け、満ち欠け・方位・明るさの複合誤答を修正します。

満ち欠け・方位・明るさの複合誤答を直そう

総合問題では、一つひとつは正しい知識でも、つなぎ方を誤ることがあります。このレッスンでは答案を結論・根拠・接続に分け、最初にずれた一段を修正します。

まず知る:誤答の接続を診断する目標

答案に斜線を入れて「結論/根拠/だから」に分けます。根拠が正しいかだけでなく、その根拠から結論が本当に導けるかを確認します。

複合誤答 正しい部分 誤った接続
満月は地球の影で丸い 満月は丸く見える 満ち欠けを食と接続
金星は大きく見えるから実物も大きくなった 写真で大きい 見かけを実物と接続
明るい天体は地球に最も近い 明るく見える 明るさを距離だけへ接続
図の上にある月は北に見える 紙面では上にある 紙面を方位へ接続

答案を結論・根拠・接続へ分ける答案の結論と根拠の間の接続を検査し、配置、光、距離、観測者の基準で修正する根拠接続を検査結論配置・光・距離観測者へ戻り正しく結び直す正しい知識同士でも「だから」が誤ることがある

理解する:具体例を一段ずつ直す

「満月は地球の影が月全体を覆うので丸い」を診断します。月全体が丸く見えるという結論は観測と合いますが、地球の影という根拠が誤りです。満月は太陽に照らされた月の半球を地球側からほぼ全面見るため、と修正します。地球の影に月が入るのは月食です。

「金星は細いほど大きく見える。だから欠けた部分が広がる」では、観測関係は正しくても因果が逆です。金星が地球に近づく配置では距離により大きく見え、同時に明るい面を横から見るため細く見えます。二結果に共通する原因は配置です。

使う:一つの数値で断定する間違いを直す

明るさだけから距離や実物の大きさを断定できません。写真だけなら撮影倍率、明るさなら反射率や照らされ方など、他の条件を確認します。資料が示さない条件は「この資料だけでは判断できない」と書くのも科学的な答えです。

理解チェック1:満ち欠けと月食を分ける基準は?満ち欠けは照らされた半球を見る割合の変化、月食は月が地球の影に入る現象です。
理解チェック2:「金星が細いから近い」をより正確に直すと?地球に近い配置では、距離が小さいため大きく見え、同時に照らされた面を横から見るため細く見えます。

転用する:確かめをまとめ、時間内演習へつなぐ

誤答には「正しい観測」「最初にずれた接続」「修正に使う基準」の三色で印を付けます。全部を書き直さず、最初に崩れた一段を直せば後ろも整います。次はこの診断を含め、初見資料を時間内に処理します。

理解チェック3:資料だけで判断できないときの適切な答え方は?不足する条件を具体的に示し、「この資料だけでは判断できない」と範囲を限定します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。