LESSON 01

金星の見かけの大きさ

同じ球を近く・遠くに置いて見かけの大きさを比べよう

同じ球と観測位置を用い、距離だけを変える公平な模型実験で視直径を比べる。

同じ球を近く・遠くに置いて見かけの大きさを比べよう

前のレッスンで、金星の実際の直径と視直径を分けました。ここでは、同じ球を金星に見立て、距離だけを変える公平な模型実験で「近いほど大きく見える」を確かめます。

まず知る:公平な比較をつくる目標

確かめたい原因は距離です。したがって、球の直径、観測する位置、見る方法はそろえ、球までの距離だけを変えます。複数の条件を同時に変えると、何が結果を変えたのか分からなくなります。

条件 扱い
球の直径・色 そろえる
目またはカメラの位置 そろえる
倍率・画面の縮尺 そろえる
球までの距離 変える
記録する結果 像の直径または重なり方

同じ球の距離だけを変える模型実験固定した観測者から同じ大きさの球を一メートルと二メートルに置いて見かけの大きさを比較する近い位置遠い位置観測者を固定

理解する:具体例で模型の結果を金星へ戻す

球を近くに置くと、目から球の両端へ引いた線の開きが大きくなります。遠くに置くと開きは小さくなります。球の直径は同じなので、結果の違いは距離の違いで説明できます。

模型は太陽系の距離や大きさを正確な縮尺では再現していません。それでも「同じ物体なら、近いほど視直径が大きい」という関係は表せます。模型が表す関係と、省略した縮尺を分けて説明します。

使う:条件を混ぜる間違いを避けて観察する

同じ球を1 mと2 mの位置に置き、腕を伸ばした透明シートに見える輪郭を写す方法を考えます。目の位置とシートの位置を固定すれば、近い球の輪郭が大きくなります。直接太陽を見たり、強い光源を目へ向けたりする必要はありません。

結果は「1 mでは輪郭が大きかった。球の直径と観測位置をそろえ、距離だけを短くしたため、視野を占める角度が大きくなった」と書きます。

理解チェック1:この実験で変える条件は?観測者から球までの距離だけです。
理解チェック2:球も観測者も動かした実験がよくないのはなぜ?結果の違いが球の距離によるのか、観測位置の違いによるのか判断できないからです。

転用する:確かめをまとめ、次の満ち欠けへつなぐ

距離と視直径の因果を模型で確かめました。実際の金星では、公転による位置の変化が距離だけでなく、照らされた面の見え方も同時に変えます。次は「近い・遠い」と「細い・丸い」を一つの配置図から読みます。

理解チェック3:この模型で再現できないものは?太陽系の正確な縮尺や、太陽光による満ち欠けまでは、この距離だけの模型では再現していません。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。