LESSON 01

金星の見かけの大きさ

初見の金星資料から形・大きさ・観測条件を統合しよう

初見の配置図・望遠鏡像・距離表から、形・視直径・位置・観測条件を統合する。

初見の金星資料から形・大きさ・観測条件を統合しよう

このセクションの仕上げです。初見の配置図、望遠鏡像、距離の表が同時に示されても、問いごとに使う証拠を選び、金星の形・視直径・位置を一つの説明へまとめます。

まず知る:資料を役割で分ける目標

配置図は太陽・金星・地球の位置、望遠鏡像は形と視直径、表は日時・距離・角度を示します。一つの資料だけですべてを決めず、それぞれが何の根拠になるかを整理します。

求めること 主に使う証拠
見える形 照明面と地球側の重なり
見かけの大きさ 地球との距離、同倍率の像
内合側か外合側か 太陽・金星・地球の並び
観測できる時間帯 太陽からの方向と離れ方

複数資料から金星の見え方を統合する手順配置図、望遠鏡像、距離表から形、大きさ、観測条件を判断して説明へまとめる配置図望遠鏡像距離の表形と大きさを別々に判断して統合根拠付きの説明

理解する:具体例で初見問題の解き方をつかむ

第一に、観測者である地球を見つけます。第二に、太陽に照らされる半球を決め、そこが地球からどれだけ見えるかで形を判断します。第三に、地球と金星の距離で視直径を判断します。第四に、像の倍率や表の単位を確認します。

形と大きさの判断が逆に見えても矛盾ではありません。内合側なら「近いので大きい」と「夜側を多く見るので細い」が同時に成り立ちます。

使う:混同による誤答を避けて入試型資料を説明する

資料Aでは金星が地球に近く、像が大きく細い。資料Bでは遠く、像が小さく丸いとします。答案は「AはBより地球との距離が小さいため視直径が大きい。またAでは照らされた面の多くが地球と反対側を向くため、細く見える」と書けます。

資料が不足している場合は断定しません。倍率が不明なら写真だけで距離を比較できず、配置図だけなら正確な視直径の比までは求められない、と判断します。

理解チェック1:大きく細い金星はどの位置の候補?地球に近い内合側の候補です。ただし配置図や同倍率の像で確認します。
理解チェック2:配置図だけで視直径の正確な比まで求められる?距離の数値や正確な縮尺がなければ、大小の傾向は判断できても正確な比までは求められません。

転用する:確かめをまとめ、次の見える時間帯へつなぐ

形・大きさを説明する力が完成しました。次の「明けの明星と宵の明星」では、金星が太陽より東側か西側か、太陽からどれだけ離れて見えるかを加え、日の出前か日没後かを判断します。太陽の近くを望遠鏡で探さないという安全も引き継ぎます。

理解チェック3:初見資料を統合する説明の順番は?観測者を置く、照明面から形を判断する、距離から視直径を判断する、倍率・単位・観測条件を確認する順です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。