高度・気温・露点の資料から雲底を見つけよう
まず知る:このレッスンの役割と目標
ここは6レッスンの4番目です。前の粒子モデルを、表とグラフから判断する技能へ変えます。中心技能は、高度ごとの気温と露点を比べ、両者が一致する高さを凝結開始の目安として見つけることです。
雲底は雲の最も低い部分です。上昇する空気の気温が露点まで下がると、水蒸気の凝結が始まります。したがって、資料では「気温が0℃になる場所」ではなく「気温と露点が一致する場所」を探します。
理解する:例題で理由を確かめる
次の観測資料を読みます。
| 高度 | 気温 | 露点 | 気温-露点 |
|---|---|---|---|
| 0m | 24℃ | 18℃ | 6℃ |
| 500m | 19℃ | 16℃ | 3℃ |
| 1000m | 14℃ | 14℃ | 0℃ |
| 1500m | 10℃ | 11℃ | 資料上は雲の中 |
0mでは気温が露点より6℃高く、まだ飽和していません。高度が上がると差が小さくなり、1000mで一致します。この資料では、約1000mが凝結開始、つまり雲底の目安です。
グラフを読むときは、先に横軸・縦軸・単位を確認します。この図は横軸が温度、縦軸が高度です。二本の線の交点を選ぶだけでなく、それが「気温と露点が同じになる」という意味を説明できるようにします。
使う:間違い・誤答を直して練習する
誤答例:「高度1500mでは気温が10℃まで下がるので、0℃に最も近い1500mが雲底である。」
雲ができる条件は氷点に達することではありません。水滴の雲は0℃より高くてもできます。見るべき条件は、気温が露点に達して湿度が100%になることです。この表では1000mで気温と露点が一致しています。
資料の測定間隔が500mで、500mでは差3℃、1000mでは差0℃なら、正確な雲底が必ず1000mちょうどとは限りません。資料からは「500mと1000mの間、1000m付近」と表す方が適切な場合もあります。
理解チェック1:雲底を見つける二つの量は?
同じ高度での気温と露点です。理解チェック2:0℃でなくても雲ができるのはなぜ?
凝結の条件は気温が露点へ達することであり、0℃になることではないからです。理解チェック3:測定間隔が粗いときの答え方は?
断定しすぎず、「二つの高度の間」「その高度付近」のように資料の精度に合わせます。転用する:まとめと次の学びへ
高度資料では、①軸と単位、②同じ高度の気温と露点、③差が0になる場所、④測定間隔による限界、の順に読みます。意味を伴って交点を読めれば、未知のグラフでも使えます。
次は、ここまで起きやすかった「白い雲=水蒸気」「凝結が先」「0℃が雲底」などの誤答を、最初に間違った判断から修正します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。