LESSON 01

衛星画像・雨雲レーダーを読む

同時刻の天気図・衛星・レーダーを重ねて雲と雨を説明しよう

同時刻の天気図・衛星・レーダーを重ね、前線・上昇気流・雲・降水の因果を説明します。

同時刻の天気図・衛星・レーダーを重ねて雲と雨を説明しよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは「衛星画像・雨雲レーダーを読む」セクションの4 / 6です。ここまで、衛星画像の雲域とレーダーの降水域を別々に読みました。今回は同じ場所・同じ時刻へ重ね、雲と雨ができる理由まで説明します。

ここで完成させる技能は、天気図の前線・低気圧、衛星画像の雲域、レーダーの降水域を対応させ、上昇気流から雲・降水へ至る因果を説明することです。

重ねる前に時刻をそろえます。15時の天気図に16時のレーダーを重ねるなら、1時間でどれだけ移動したかを補正するか、時刻差を不確かさとして書きます。

理解する:例題で三層を対応させる

模式図では、低気圧から温暖前線と寒冷前線が伸びています。衛星の雲域は前線周辺に広く分布し、レーダーの降水域はその一部にあります。温暖前線の前方では広い降水域、寒冷前線付近では狭く強い降水域が典型です。

天気図・衛星雲域・レーダー降水域の三層 低気圧と温暖・寒冷前線の上に広い灰色の衛星雲域を重ね、その一部に青い広域降水と橙色の強い降水域を示す。 衛星雲域広い降水域狭い強雨域雲だけの領域 灰:雲域 青・橙:降水域 赤・青の線:地上前線色に加えて文字・境界線で区別する。
観測・表現 説明する役割
天気図 気圧・前線・風 空気が上昇しやすい場所の原因
衛星画像 雲域・雲頂の高さ 上昇した空気が作った雲の広がり
レーダー 降水域・強度 雲粒が成長して落下する場所

例題:前線上に広い雲域がありますが、レーダー反射は一部だけです。これは矛盾ではありません。前線面に沿って雲は広くできますが、降水粒子が地上へ届くほど成長した場所はその一部だからです。

使う:誤答を直して練習する

説明は「低気圧だから雨」で終えず、低気圧・前線付近で空気が上昇する→膨張・冷却する→水蒸気が凝結して雲ができる→雲粒・氷晶が成長して降水になる、の順にします。

誤答は、15時の天気図と18時のレーダーを同時刻として重ね、位置が合わないと判断することです。時刻差3時間の間に低気圧や雨域が移動しています。

確認1:三資料を重ねる前にそろえるものは? 観測時刻、地図の範囲、方位、縮尺です。時刻が違えば移動を補正します。
確認2:雲域と降水域が一致しないのは資料の誤り? いいえ。降水域は雲域の一部であることが多く、雲があっても地上へ降水が届かない場所があります。
確認3:前線付近の雲と雨を因果で説明しよう 前線で暖気が上昇し、膨張・冷却して凝結し雲ができ、その粒が成長して地上へ落ちると雨や雪になります。

転用する:まとめと次の学びへ

今日できるようになったことは、同時刻の天気図・衛星・レーダーを重ね、前線という原因、雲域という途中、降水域という結果を一続きに説明することです。

次のレッスンでは、白い所は必ず雨、レーダー反射なしは必ず晴れ、異なる凡例の同じ色は同じ強さ、という誤りを観測限界から修正します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。