LESSON 01

雲から雨や雪になるまで

水滴の合体と氷晶の成長で降水粒子が育つ仕組みを説明しよう

水滴の衝突・合体と氷晶の成長を比べ、降水粒子が落下できる大きさになる過程を説明します。

水滴の合体と氷晶の成長で降水粒子が育つ仕組みを説明しよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

ここは6レッスンの3番目です。前の観察資料で確かめた小さな雲粒が、どのように大きな降水粒子へ育つかをモデルで説明します。

主な成長の見方は二つです。一つは、大小の水滴が異なる速さで動き、衝突・合体して大きくなる仕組みです。もう一つは、氷晶の周りへ水蒸気が集まり、氷の粒が成長する仕組みです。実際の雲では条件により両方が関わります。

理解する:例題で理由を確かめる

水滴だけを考えると、大きな水滴は小さな水滴より速く落ちやすく、途中で小さな水滴へ追いつきます。衝突した水滴の一部が合体すると、さらに大きくなって落下速度が増し、別の粒と出会いやすくなります。

氷点下の雲では、氷晶へ水蒸気が集まって成長します。氷晶どうしが結びつけば雪片になります。落下中に0℃より高い層を長く通れば融けて雨になります。

水滴の衝突合体と氷晶の成長左は大きな水滴が小さな水滴へ追いつき合体する経路、右は氷晶へ水蒸気が集まり雪片へ成長する経路水滴の衝突・合体大きくなり落下氷晶の成長水蒸気が集まり成長

例題:雲の上部が-10℃、地上までの大部分が5℃以上でした。氷晶として成長した粒も、暖かい層を落下する間に融け、地上では雨になる可能性が高いと考えます。

使う:間違い・誤答を直して練習する

誤答例:「日本の雨はすべて水滴が合体したもので、氷晶は雪の日だけ関係する。」

上空で氷晶として成長した粒が、落下中に融けて雨になることがあります。地上の降水が雨でも、上空での成長が氷を含んだ可能性があります。降水の形は、成長経路と落下中の温度の両方で決まります。

また、氷晶ができたから地上まで必ず雪とは限りません。0℃より高い層の厚さと、そこを通る時間によって融け方が変わります。

理解チェック1:水滴の合体が進みやすくなるきっかけは?大小の水滴で落下速度が違い、速い粒が遅い粒へ追いついて衝突することです。
理解チェック2:氷晶はどう成長する?周りの水蒸気が氷晶へ集まったり、氷晶どうしが結びついたりして成長します。
理解チェック3:上空の氷晶が地上で雨になることはある?あります。落下中に0℃より高い層を通って融ければ雨になります。

転用する:まとめと次の学びへ

降水粒子の成長は、水滴の衝突・合体と氷晶の成長を区別し、最後に落下中の温度を考えます。地上の雨や雪だけから、上空の粒を単純に決めないことが重要です。

次は、上空から地上までの気温分布を読み、雪片がどこで融けるかから雨・雪・みぞれを判断します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。