未知の地図・断面図から上昇気流の原因を選ぼう
まず知る:このレッスンの役割と目標
ここは「上昇気流が生まれる場面」の最終レッスンです。地面の加熱、山地、気団境界、低気圧という四つのきっかけを、初見の資料から選びます。
初見問題では、雲記号だけを探さず、空気が上向きへ変わる手がかりを順番に確認します。
- 地表温度や日射に大きな差があるか
- 風が山の斜面へ向かっているか
- 暖気と寒気の境界があるか
- 地表風が低気圧の中心へ集まっているか
- 複数の手がかりが重なっているか
理解する:例題で理由を確かめる
資料Aは、海から北西の風が山地へ吹き、風上斜面に雲がある断面図です。資料Bは、同じ地域へ低気圧が接近し、地表風が中心へ向かう天気図です。
資料Aからは地形性上昇、資料Bからは低気圧の収束による上昇が読み取れます。この地域では二つが重なり、上昇が強められた可能性があります。ただし、降水量を判断するにはレーダーや湿度などが必要です。
答案例:「北西の風が山の風上斜面で上向きへ変えられる地形性上昇に加え、低気圧の中心へ地表の空気が集まって上昇するため、二つの要因が重なったと考えられる。」資料ごとの根拠を一つずつ書いています。
使う:間違い・誤答を直して練習する
別の資料では、市街地の地表温度が郊外より6℃高く、その上空に発達する積雲が示されていました。山地や前線がなければ、主なきっかけは地面の加熱です。「市街地だから」ではなく、「周囲より強く温められた空気が膨張し、密度が小さくなって上昇した」と説明します。
気団境界の断面で、寒気の上へ暖気が上がる矢印があれば前線面による上昇です。ただし、温暖前線か寒冷前線か、雨がどのくらい続くかは、境界の傾きや移動方向など次のセクション以降の資料が必要です。
理解チェック1:地表温度差が主な手がかりになる原因は?
地面の加熱による対流です。周囲より温められた空気の密度が小さくなり上昇します。理解チェック2:地形断面と風向から何を判断する?
風上側の斜面で、水平な風が上向きへ変えられる地形性上昇を判断します。理解チェック3:複合要因があるときの答案は?
資料ごとの根拠を分けて示し、二つ以上の要因が重なる可能性を説明します。転用する:まとめと次の学びへ
このセクションで、上昇気流の原因を熱・地形・気団境界・低気圧の収束へ分類し、実験・断面図・平面図から選べるようになりました。最後に、原因が複合する場合と資料から言えない範囲も判断しました。
次の「雲から雨や雪になるまで」では、上昇してできた小さな雲粒が、どのように成長して落下し、雨や雪になるかを学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。