LESSON 01

上昇気流が生まれる場面

未知の地図・断面図から上昇気流の原因を選ぼう

初見の地表温度図・地形断面・気団境界・気圧配置から上昇原因を選びます。

未知の地図・断面図から上昇気流の原因を選ぼう

まず知る:このレッスンの役割と目標

ここは「上昇気流が生まれる場面」の最終レッスンです。地面の加熱、山地、気団境界、低気圧という四つのきっかけを、初見の資料から選びます。

初見問題では、雲記号だけを探さず、空気が上向きへ変わる手がかりを順番に確認します。

  1. 地表温度や日射に大きな差があるか
  2. 風が山の斜面へ向かっているか
  3. 暖気と寒気の境界があるか
  4. 地表風が低気圧の中心へ集まっているか
  5. 複数の手がかりが重なっているか

理解する:例題で理由を確かめる

資料Aは、海から北西の風が山地へ吹き、風上斜面に雲がある断面図です。資料Bは、同じ地域へ低気圧が接近し、地表風が中心へ向かう天気図です。

資料Aからは地形性上昇、資料Bからは低気圧の収束による上昇が読み取れます。この地域では二つが重なり、上昇が強められた可能性があります。ただし、降水量を判断するにはレーダーや湿度などが必要です。

複数資料から上昇気流の原因を選ぶ左の地形断面は風が山で上昇し、右の天気図は空気が低気圧へ集まり、両方が重なる可能性を示す資料A:地形断面山地で上昇資料B:天気図中心へ集まり上昇二つの資料を統合し、複合要因と限界を示す

答案例:「北西の風が山の風上斜面で上向きへ変えられる地形性上昇に加え、低気圧の中心へ地表の空気が集まって上昇するため、二つの要因が重なったと考えられる。」資料ごとの根拠を一つずつ書いています。

使う:間違い・誤答を直して練習する

別の資料では、市街地の地表温度が郊外より6℃高く、その上空に発達する積雲が示されていました。山地や前線がなければ、主なきっかけは地面の加熱です。「市街地だから」ではなく、「周囲より強く温められた空気が膨張し、密度が小さくなって上昇した」と説明します。

気団境界の断面で、寒気の上へ暖気が上がる矢印があれば前線面による上昇です。ただし、温暖前線か寒冷前線か、雨がどのくらい続くかは、境界の傾きや移動方向など次のセクション以降の資料が必要です。

理解チェック1:地表温度差が主な手がかりになる原因は?地面の加熱による対流です。周囲より温められた空気の密度が小さくなり上昇します。
理解チェック2:地形断面と風向から何を判断する?風上側の斜面で、水平な風が上向きへ変えられる地形性上昇を判断します。
理解チェック3:複合要因があるときの答案は?資料ごとの根拠を分けて示し、二つ以上の要因が重なる可能性を説明します。

転用する:まとめと次の学びへ

このセクションで、上昇気流の原因を熱・地形・気団境界・低気圧の収束へ分類し、実験・断面図・平面図から選べるようになりました。最後に、原因が複合する場合と資料から言えない範囲も判断しました。

次の「雲から雨や雪になるまで」では、上昇してできた小さな雲粒が、どのように成長して落下し、雨や雪になるかを学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。