LESSON 01

衛星画像・雨雲レーダーを読む

衛星画像は雲・レーダーは降水を捉えると区別しよう

衛星画像の雲域とレーダーの降水域を区別し、二つが完全には一致しない理由を説明します。

衛星画像は雲・レーダーは降水を捉えると区別しよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは「衛星画像・雨雲レーダーを読む」セクションの1 / 6です。前のセクションでは、天気図で低気圧と前線の移動を予想しました。ここからは、実際の雲と雨が今どこにあるかを観測画像で確かめます。

ここで完成させる技能は、衛星画像は広い範囲の雲を、雨雲レーダーは雨や雪による電波の反射を主に捉えると区別し、雲域と降水域が完全には一致しない理由を説明することです。

画像を読む最初の一手は、白さや色を見ることではありません。「何を測った画像か」「何時の画像か」「凡例は何か」を確認します。

理解する:例題で二つの観測を重ねる

人工衛星は上空から広い範囲を観測し、雲の分布を捉えます。雨雲レーダーは地上から電波を送り、雨粒や雪の粒から返る電波を測り、降水の位置と強さを推定します。

雲があっても、雲粒が小さく地上へ落ちる雨や雪になっていなければ、レーダーに強い反射は現れません。反対に、上空の降水粒子をレーダーが捉えても、途中で蒸発して地上に届かない場合があります。

衛星画像の雲域とレーダーの降水域の違い 左は衛星が広い雲域を上空から捉え、右は地上レーダーが雲の一部にある雨雪粒子の反射を捉える。雲域のほうが降水域より広い例。 衛星:雲の広がりレーダー:雨・雪の反射 雲域は広い R 降水域は雲の一部 同じ場所・同じ時刻へ重ねても、雲域と降水域は完全一致しない。
資料 主に捉えるもの 分かること それだけでは分からないこと
衛星画像 雲の反射・雲頂温度など 雲域、雲の高さや厚さの手がかり 地上で必ず雨か
雨雲レーダー 雨粒・雪粒の電波反射 降水域、強さの目安、移動 雨のない雲の全体
地上観測 観測点の雨量・天気 実際に地上へ届いた降水 観測点のない広域全体

例題:衛星画像では地点Aに雲がありますが、レーダー反射はありません。「Aは快晴」とはいえません。雲はあるが降水粒子が十分に育っていない可能性があります。

使う:誤答を直して練習する

誤答A:「衛星画像の白い場所では必ず雨」。最初の誤りは、雲と地上降水を同じものとしたことです。レーダーと地上観測を確認します。

誤答B:「レーダーに色がないから雲もない」。レーダーは主に降水粒子を捉えるので、雨を降らせていない雲は映らないことがあります。

確認1:広い雲域を調べるのはどちら? 衛星画像です。人工衛星から広い範囲の雲の分布を観測します。
確認2:レーダーに反射がなければ快晴? 快晴とは限りません。降水のない雲が存在する可能性があるため、衛星画像や地上の雲量を確認します。
確認3:雲域内の一部だけにレーダー反射がある理由は? 雲のすべての場所で雨粒・雪粒が地上へ落ちる大きさまで成長しているわけではないからです。

転用する:まとめと次の学びへ

今日できるようになったことは、衛星画像の雲域とレーダーの降水域を区別し、二つが一致しないことを観測対象の違いから説明することです。

次のレッスンでは衛星画像の中でも、太陽光の反射を見る可視画像と、雲頂温度を見る赤外画像を区別します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。