LESSON 01

雲は上昇した空気からできる

未知の地形・気流断面図から雲のできる場所を説明しよう

初見断面図から上昇域と雲底を見つけ、資料の限界を含めて説明します。

未知の地形・気流断面図から雲のできる場所を説明しよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

ここは「雲は上昇した空気からできる」の最終レッスンです。これまでの問い、実験、粒子モデル、高度資料、誤答修正を、見慣れない断面図へ転用します。

初見図では、雲の絵を探す前に空気の矢印を読みます。①どこで上昇するか、②上昇する空気は湿っているか、③膨張・冷却して露点へ達するか、④資料からどこまで言えるか、の順に判断します。

理解する:例題で理由を確かめる

海から吹く湿った風が山地へ達し、風上側の斜面に沿って上昇する断面図を考えます。図には、山麓で気温22℃・露点16℃、高度1000mで気温16℃・露点16℃とあります。

山麓では気温と露点に6℃の差があります。上昇とともに気温が下がり、1000mで一致するため、この高さ付近から凝結が始まり、風上側に雲ができると判断できます。

未知の山地断面図で雲のできる場所を判断する海からの湿った空気が山の風上斜面を上昇し、高度1000メートルで気温と露点が一致して雲ができる湿った風1000m気温16℃=露点16℃凝結開始・雲底矢印・湿り気・気温と露点・資料の限界を順に確認

答案例:「海からの湿った空気が風上斜面で上昇して膨張し、温度が下がる。高度1000mで気温と露点がともに16℃となるため水蒸気が凝結し、この高さ付近から雲ができる。」図中の条件と因果の両方を含めています。

使う:間違い・誤答を直して練習する

別の図で、低気圧の中心付近へ地表の空気が集まり、上空へ向かう矢印が描かれていました。雲域を説明するなら「中心だから雲がある」で止めません。「地表付近で空気が集まって上昇し、膨張・冷却して露点に達すると凝結する」と説明します。

ただし、矢印だけで必ず大雨になるとは言えません。降水の強さを判断するには、水蒸気量、上昇の強さ、雲の厚さ、レーダー資料などが必要です。資料が示さないことまで断定しないのも転用力です。

理解チェック1:初見断面図で最初に探すものは?空気の流れを示す矢印と、空気が上昇する場所です。
理解チェック2:雲のできる場所を説明する根拠は?湿った空気の上昇と、気温が露点へ達する位置を示す数値や資料です。
理解チェック3:上昇矢印だけで大雨を断定できる?できません。水蒸気量や上昇の強さ、雲・降水の資料が追加で必要です。

転用する:まとめと次の学びへ

このセクションで、雲を水滴・氷の粒として区別し、実験の観察事実を粒子モデルで説明し、高度資料から雲底を読み、誤答を修正して未知の断面図へ使えるようになりました。

次の「上昇気流が生まれる場面」では、同じ雲のでき方を土台にして、地面の加熱、山地、気団の境界、低気圧という上昇の原因を選び分けます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。