LESSON 01

高気圧・低気圧と風

等圧線と観測点から風の向き・強さを読もう

等圧線の間隔、気圧中心、風向記号から地点の風向と強弱を判断します。

等圧線と観測点から風の向き・強さを読もう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは「高気圧・低気圧と風」セクションの2 / 6です。前のレッスンで、高気圧と低気圧の周囲の基本的な風向を学びました。ここでは、実際の天気図にある等圧線と地点記号を使って判断を具体化します。

ここで完成させる技能は、気圧中心、等圧線の間隔、観測された風向を組み合わせ、地点の風の向きと強弱を根拠付きで読むことです。

今日の問いは「等圧線が何本あるかではなく、なぜ間隔を見ると風の強さを比べられるのか」です。

理解する:例題で気圧変化の急さを読む

同じ距離を進んだときの気圧変化が大きいほど、空気を高圧側から低圧側へ動かそうとする力は大きくなります。天気図では、等圧線の間隔が狭い場所ほど、短い距離で気圧が大きく変わるため、一般に風が強くなりやすいと判断します。

等圧線の間隔と風の強弱 左は等圧線の間隔が広く風が弱まりやすい領域、右は間隔が狭く風が強まりやすい領域。地点AとBの風向矢印も示す。 10161012100810161012100810041000 A B 間隔が広い → 弱めの傾向間隔が狭い → 強めの傾向 数値の単位は hPa。比較するのは同じ地図上の間隔。

風向を読むときは、風がどこから来るかを答えます。矢印が北西から南東へ進んでいれば北西の風です。学校の天気記号では、観測点から伸びる棒が風の吹いてくる方向を示す場合があります。問題文の凡例を必ず確認します。

見るもの 読み取れること 注意点
高・低の中心 大まかな回転方向と中心への出入り 北半球か確認する
等圧線の間隔 風の強弱の傾向 本数ではなく距離を見る
地点の風向記号 その時刻の実際の風向 吹いてくる方角で表す
凡例・時刻 記号の意味と比較条件 異なる時刻を混ぜない

使う:誤答を直して練習する

例題:同じ天気図上で、地点A付近の隣り合う等圧線は80 km、地点B付近は25 km離れています。気圧差はいずれも4 hPaです。どちらで風が強い傾向でしょう。

地点Bです。同じ4 hPaの差が25 kmという短い距離に集まるため、気圧の変化が急です。ただし、地形や摩擦も影響するので、正確な風速まで断定はしません。

確認1:等圧線が5本あるから強風、でよい? よくありません。本数だけでなく、同じ距離の中で等圧線がどれだけ密に並ぶかを比べます。
確認2:西へ進む風は西風? いいえ。西へ進む風は東から吹いてくるので東風です。風向は出発側で名付けます。
確認3:山地の地点で予想と観測がずれたら? 高低気圧と等圧線から読むのは大きな傾向です。山や谷、海陸風、地表摩擦などの局地的な影響を追加の根拠として調べます。

転用する:まとめと次の学びへ

今日できるようになったことは、等圧線の間隔から風の強弱を比べ、風向記号を吹いてくる方角として読み、高低気圧の基本パターンと照合することです。

次のレッスンでは、気圧差による力だけなら直線になるはずの風が、地球の自転と地表摩擦によってなぜ曲がるのかをモデルで説明します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。