未知の雲断面・気温分布から地上の降水を説明しよう
まず知る:このレッスンの役割と目標
ここは「雲から雨や雪になるまで」の最終レッスンです。雲粒と雨粒の違い、粒の成長、落下中の気温を、初見の複合資料で統合します。
資料を読む順序は、①雲の中の粒子、②成長の手がかり、③0℃より高い・低い層、④地上観測、⑤資料の限界です。地上の天気記号から逆に決めつけず、粒の移動を上から下へ追います。
理解する:例題で理由を確かめる
雲上部は-12℃で氷晶が多く、高度1200mから地上までは3〜6℃の暖層でした。地上では雨が観測されています。
まず、氷晶は水蒸気を集めて成長し、雪片として落下します。次に、1200mから続く厚い暖層を通るため融けます。したがって、上空で氷として成長しても地上では雨になった、と説明できます。
もし暖層が200mだけで地上気温が1℃なら、完全に融けず雪やみぞれになる可能性があります。ただし、粒の大きさや詳しい気温がなければ一つに断定せず、必要な追加資料を示します。
使う:間違い・誤答を直して練習する
衛星画像に厚い雲がありました。「必ず強い雨」と答えてよいでしょうか。衛星画像は雲の広がりや雲頂の情報を示しますが、地上へ届く降水量を直接示すとは限りません。雨雲レーダーや地上雨量計を合わせる必要があります。
別の資料で、雲上部に氷晶、地上まで氷点下の層が続いていれば、雪として届きやすいと判断します。答案には「氷晶として成長した」ことと「落下中に融けにくい」ことの両方を書きます。
理解チェック1:複合資料を読む最初の順序は?
雲内の粒子、成長の手がかり、鉛直気温、地上観測の順に追います。理解チェック2:上空に氷晶があっても地上で雨になる理由は?
成長した雪片が落下中に厚い暖層を通り、融けるためです。理解チェック3:衛星画像だけで雨量を断定できない理由は?
雲の存在や広がりと、地上へ届く降水量は同じ情報ではないからです。転用する:まとめと次の学びへ
このセクションで、雲粒が成長して降水粒子となり、落下経路の温度によって地上の雨・雪・みぞれが変わることを説明できるようになりました。資料の倍率・単位・高度・限界も点検しました。
次の「気団は大きな空気のかたまり」では、雲や降水を生む空気の温度・湿度が、どこでつくられたかを広い地域の性質として学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。