寒冷前線が追いついて閉塞前線になる過程を説明しよう
まず知る:このレッスンの役割と目標
このレッスンは「停滞前線と閉塞前線」セクションの3 / 6です。前のレッスンでは、勢力が同じくらいの気団が押し合う停滞前線を学びました。今回は、温帯低気圧の発達中に寒冷前線が温暖前線へ追いつく過程を扱います。
ここで完成させる技能は、三枚の時間順の図から「寒冷前線が速く進む → 温暖前線との間の暖域が狭くなる → 追いついた所で暖気が地表から上空へ押し上げられる → 閉塞前線ができる」と説明することです。
今日の問いは「二つの前線が重なると、暖気は消えるのか、それとも場所を変えるのか」です。
理解する:例題で理由を確かめる
温帯低気圧では、一般に寒冷前線の方が温暖前線より速く進みます。両前線の間にある暖気の領域を暖域といいます。寒冷前線が追いつくにつれて暖域は地上で狭くなり、追いついた部分では暖気が二つの寒気の上へ持ち上げられます。
| 段階 | 地上での変化 | 暖気の状態 |
|---|---|---|
| 1 | 二つの前線が離れている | 間の暖域が地表にある |
| 2 | 寒冷前線が追いつく | 地上の暖域が狭くなる |
| 3 | 前線が合流する | 暖気が上空へ持ち上げられる |
例題:12時間ごとの天気図で、寒冷前線と温暖前線の地上での間隔が300 km、150 km、0 kmと小さくなりました。何が起きたと考えられるでしょう。
寒冷前線が温暖前線へ追いつき、両者が合流した部分に閉塞前線ができたと考えられます。暖気は消えず、地表から上空へ持ち上げられます。
使う:間違い・誤答を直して練習する
よくある誤答は「前線どうしがぶつかると二つとも消える」です。境界の立体構造が組み替わり、閉塞前線として残ります。
もう一つは「暖気が寒気と完全に混ざってなくなる」です。暖気は上空へ押し上げられ、地表付近が寒気におおわれるようになります。
確認1:閉塞までを順に説明しよう
寒冷前線が温暖前線より速く進み、暖域が狭まり、追いついた所で暖気が上空へ持ち上げられ、閉塞前線ができます。確認2:「暖気が消える」を直そう
暖気は消えるのではなく、地表から離れて二つの寒気の上空へ持ち上げられます。確認3:一枚の図だけでは足りない理由を答えよう
追いつく過程は時間変化です。複数時刻の天気図で二つの前線の間隔が小さくなることを確かめる必要があります。転用する:まとめと次の学びへ
今日できるようになったことは、寒冷前線が温暖前線へ追いつき、暖気を上空へ持ち上げて閉塞前線ができる過程を時間順に説明することです。
次のレッスンでは、連続天気図の距離・時刻・記号を読み、停滞している場合と閉塞へ進んでいる場合を自分で判定します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。