気温・湿度・風向の分布から気団の広がりを推定しよう
まず知る:このレッスンの役割と目標
ここは6レッスンの4番目です。前のレッスンで発源地から予測した暖冷・乾湿を、観測地図から確かめます。中心技能は、複数地点の同時刻データを比べ、性質の似た範囲と変化の大きい境界候補を見つけることです。
一地点の気温だけでは気団全体を決められません。気温・湿度・風向を地図上へ並べ、隣接地点との差が小さい範囲をまとめます。急に値や風向が変わる場所は、異なる気団が接する境界の候補です。
理解する:例題で理由を確かめる
同時刻の観測値を読みます。
| 地点 | 気温 | 湿度 | 風向 |
|---|---|---|---|
| P | 7℃ | 43% | 北西 |
| Q | 8℃ | 46% | 北西 |
| R | 18℃ | 76% | 南 |
| S | 19℃ | 79% | 南 |
P・Qは冷たく乾き、風向も同じです。R・Sは暖かく湿り、南風です。QとRの間で複数の要素が同時に大きく変わるため、そこが境界候補です。
境界は幅をもつ移り変わりの帯です。観測地点の間隔が広ければ、正確な位置までは分かりません。「QとRの間」と資料の精度に合わせます。
使う:間違い・誤答を直して練習する
誤答例:「Pが7℃なので、Pの周り全体は同じ気団である。」
一地点から広い範囲を決められません。Qの値や風向も似ていることを確かめ、R・Sとの差から境界候補を判断します。
気温だけが1℃違う場所へ線を引くのも早すぎます。湿度や風向も同時に変わる場所ほど、別の気団の境界と考える根拠が強くなります。
理解チェック1:境界候補の手がかりは?
隣接地点で気温・湿度・風向など複数要素が大きく変わることです。理解チェック2:一地点だけで気団を決められない理由は?
気団は広い空気のかたまりなので、複数地点に共通する性質を確かめる必要があるからです。理解チェック3:観測地点が粗いときの境界の答え方は?
二地点の間など、資料から言える範囲で示します。転用する:まとめと次の学びへ
観測地図では、同時刻・複数地点・複数要素をそろえ、共通範囲と急変域を探します。境界を一本の固定線として断定しません。
次は、気団内部は完全に同じ、気団は移動しても変わらない、境界は固定という誤答を修正します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。