LESSON 01

停滞前線と閉塞前線

初見の連続天気図から停滞前線と閉塞前線を説明しよう

初見の連続天気図・断面図・降水分布から停滞前線と閉塞前線を判定します。

初見の連続天気図から停滞前線と閉塞前線を説明しよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは「停滞前線と閉塞前線」セクションの6 / 6です。記号の区別、停滞の因果、閉塞の時間順、連続天気図、誤答修正を一つの初見資料で統合します。

ここで完成させる技能は、連続天気図、断面図、降水分布から前線種を判定し、形成過程と天気を資料の範囲で説明することです。

今日の問いは「記号が一部隠れていても、時間変化と立体構造から停滞前線と閉塞前線を見分けられるか」です。

理解する:例題で理由を確かめる

資料Aでは、24時間にわたり前線が同じ地域を南北に少し動き、南側から湿った空気が流れ込み、雨域が同じ地域に続いています。これは、前線位置が大きく移動せず上昇域が残るため、停滞前線の可能性が高いと考えられます。

資料Bでは、寒冷前線と温暖前線の間隔が6時間ごとに縮まり、最後の図では半円と三角が同じ側に並ぶ区間が低気圧付近にできています。断面では暖気が上空へ持ち上げられています。これは閉塞前線です。

連続天気図と断面から停滞前線・閉塞前線を判定する 上段左は前線位置と雨域が同じ地域に残る停滞例、上段右は寒冷前線と温暖前線の間隔が縮み合流する閉塞例。下段は閉塞後に暖気が上空へ持ち上げられた断面。 位置と雨域が残る停滞前線の候補 間隔縮小 → 同じ側の記号閉塞前線の候補 閉塞後:暖気は上空に残る 記号・時間変化・断面・降水を同じ説明で結ぶ
判定 決め手 天気の説明
停滞前線 位置が動きにくく、反対側の記号 上昇域が同じ地域に残り、雨が長引きやすい
閉塞前線 二前線の間隔が縮み、同じ側の記号 暖気が上空へ持ち上げられ、低気圧付近に雲・雨域が残る

資料から言えるのは、前線種、形成の進み方、観測範囲内の雨域です。資料にない将来の正確な位置や雨量までは断定しません。

使う:間違い・誤答を直して練習する

よくある誤りは、現在の記号だけで形成過程まで決めることです。閉塞は追いついた結果なので、過去の天気図で間隔が縮んだことを確認します。停滞も、前後の時刻で位置が動きにくいことを見ます。

また、雨が長いから必ず停滞前線、強い雨だから閉塞前線とは限りません。前線記号、気団配置、時間変化を組み合わせます。

確認1:停滞前線の根拠をまとめよう 複数時刻で位置が大きく変わらず、両側の気団が押し合い、同じ地域に雲・雨域が残ることです。
確認2:閉塞前線の根拠をまとめよう 寒冷前線と温暖前線の間隔が縮み、合流後に同じ側へ半円と三角が並び、断面で暖気が上空へ持ち上げられることです。
確認3:資料から言いすぎた説明を直そう 「停滞前線なので明日も必ず同じ雨量」は言いすぎです。「現在まで前線位置と雨域が同地域に残るため、雨が続く可能性がある」と資料範囲で述べます。

転用する:まとめと次の学びへ

このセクションで身につけたのは、停滞前線を気団のつり合いと長雨、閉塞前線を追いつきと暖気の上昇で説明し、連続資料から両者を判定する力です。

次の「低気圧と前線の配置」では、温帯低気圧の中心、温暖前線、寒冷前線、暖域、閉塞部分を一枚の天気図で配置し、低気圧の発達段階と天気変化を読みます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。