LESSON 01

衛星画像・雨雲レーダーを読む

可視画像と赤外画像で雲の厚さ・高さ・昼夜の違いを読もう

可視画像の太陽光反射と赤外画像の雲頂温度を区別し、昼夜・厚さ・高さの手がかりを読みます。

可視画像と赤外画像で雲の厚さ・高さ・昼夜の違いを読もう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは「衛星画像・雨雲レーダーを読む」セクションの2 / 6です。前のレッスンで、衛星画像は雲域を捉えると学びました。今回は、同じ衛星画像でも何を測るかが異なる可視画像と赤外画像を使い分けます。

ここで完成させる技能は、可視画像は太陽光の反射、赤外画像は雲頂や地表から出る赤外線をもとに温度を表すと説明し、昼夜・雲の厚さ・雲頂の高さを凡例から判断することです。

画像の白黒は製品ごとに表し方が違う場合があります。必ず画像名と凡例を確認し、「白い」の意味を決めます。

理解する:例題で可視と赤外を比べる

可視画像は、太陽光をよく反射する厚い雲ほど明るく見えやすい画像です。太陽光を使うため、夜間は雲を同じ方法で観測できません。雪面も明るく映るため、動かない白い領域は雲とは限りません。

赤外画像は、物体が出す赤外線から温度を推定します。高い雲の上面は気温が低いため、一般的な強調画像では白く明るく表示されやすく、昼夜を問わず利用できます。低い雲は地表と温度が近いと見分けにくい場合があります。

可視画像と赤外画像が捉える雲の違い 左は太陽光の反射で厚い雲が明るく見える可視画像、右は雲頂温度が低い高い雲を明るく示す赤外画像。可視は昼、赤外は昼夜に利用できる。 可視画像:太陽光の反射赤外画像:雲頂温度 厚い雲:強く反射薄い雲 高い雲頂低温・明るく表示低い雲地表と温度が近い 昼に有効昼夜に有効 明暗の意味は製品の凡例で確認する。
特徴 可視画像 赤外画像
観測のもと 太陽光の反射 物体が出す赤外線・温度
利用時間 主に昼 昼夜
明るさの主な手がかり 雲の厚さ・反射の強さ 雲頂温度・高さ
注意 雪面・海氷も明るい 低い雲と地表を区別しにくい場合

例題:夜の画像で、白く発達した雲域が連続して見えます。可視画像ではなく赤外画像と考えます。白い部分は雲頂温度が低く、雲が高く発達している可能性を示します。ただし、その場所で必ず強雨かはレーダーで確認します。

使う:誤答を直して練習する

誤答A:「赤外画像で白い雲は必ず厚い」。赤外画像の白さは主に雲頂温度の低さ、高さの手がかりです。厚さだけを直接示すものではありません。

誤答B:「夜も可視画像で昼と同じ雲が見える」。可視画像は太陽光の反射を使うため、夜間は同じように読めません。夜は赤外画像を使います。

確認1:夜間でも雲を追える画像は? 赤外画像です。太陽光ではなく、雲頂や地表から出る赤外線を利用します。
確認2:赤外画像で明るい高い雲はなぜ低温? 対流圏では一般に高度が上がるほど気温が低く、雲頂が高いほど低温になりやすいからです。
確認3:昼の可視画像で動かない白い領域は雲? 雪面や海氷の可能性があります。時間変化、地形、赤外画像を比べて判断します。

転用する:まとめと次の学びへ

今日できるようになったことは、可視画像の反射と赤外画像の雲頂温度を区別し、昼夜、厚い雲、高い雲、低い雲の読み方を凡例とともに説明することです。

次のレッスンでは、雨雲レーダーの凡例と連続画像から、降水の強さ・範囲・移動を読みます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。