栄養段階間のエネルギー移行率を計算しよう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、呼吸・熱・食べ残し・排出物のため、上位ほど利用できるエネルギーが少なくなる理由を学びました。ここでは、その減り方を割合で表します。
目標は、次の段階へ移ったエネルギー量を前の段階の量で割り、エネルギー移行率を計算できることです。移行した割合と移行しなかった割合を混同しないことも大切です。
知る・理解する
栄養段階間のエネルギー移行率は、次の式で求めます。
移行率(%)= 次の栄養段階に蓄えられたエネルギー量 ÷ 前の栄養段階のエネルギー量 × 100
前段階が分母、次段階が分子です。「元の量のうち、次へ何%渡ったか」を考えるためです。
| 栄養段階 | エネルギー量 |
|---|---|
| 生産者 | 12,000 kJ |
| 一次消費者 | 1,800 kJ |
| 二次消費者 | 180 kJ |
| 三次消費者 | 27 kJ |
生産者から一次消費者への移行率は、1,800÷12,000×100=15%です。移行しなかった割合は100−15=85%です。
具体例で使う
一次消費者から二次消費者への移行率は、180÷1,800×100=10%です。二次消費者から三次消費者は、27÷180×100=15%です。
三つの段階で移行率が同じとは限りません。資料の数値を使い、段階ごとに計算します。
生産者12,000 kJのうち、三次消費者に27 kJが蓄えられた割合を直接求めるなら、27÷12,000×100=0.225%です。途中で小さな割合を何度も通るため、上位に届く量は非常に少なくなります。
誤答を直して次の学びへつなげる
12,000÷1,800×100とすると、100%を超える値になります。何を基準にした割合かを確認し、元の生産者を分母、受け取った一次消費者を分子にします。
また、移行率15%を「失われた割合15%」としないようにします。移行しなかった割合は85%です。次は、数値計算ができても起こりやすい「エネルギーも物質のように循環する」という誤解を直します。
自分で確かめよう
確認1:12,000 kJから1,800 kJへ移った割合は?
1,800÷12,000×100=15%です。確認2:移行率が15%なら、移行しなかった割合は?
100−15=85%です。確認3:180 kJから27 kJへの移行率は?
27÷180×100=15%です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。