LESSON 01

生産者・消費者・分解者

未知の生態系で三つの役割と欠けた影響を推定しよう

「生産者・消費者・分解者」第6段階。未知の生物を分類し、役割が欠けた影響を予測します。

未知の生態系で三つの役割と欠けた影響を推定しよう

このレッスンの役割

このセクションの仕上げです。名前を知らない生物が登場しても、その生物が有機物をどう得るかを資料から読み、三つの役割へ分類します。さらに、一つの役割が減ったとき、有機物や無機物の量がどのように変わるかを予測します。

目標は、分類の根拠、直接起こる変化、その先の間接的な変化を、三段階で説明できることです。

知る・理解する

未知の資料では、生物名を知っているかより、働きの記述を正確に読むことが大切です。

  • 光を受けると二酸化炭素を取り込み、有機物をつくる → 生産者
  • ほかの生物を口から取り込み、有機物を得る → 消費者
  • 死がいへ分解に働く物質を出し、できた物質を吸収する → 分解者

役割が減った影響を考えるときは、「その役割が使っていたもの」と「その役割が供給していたもの」を分けます。たとえば分解者が減れば、利用されずに残る死がいや排出物が増えやすく、環境へ戻る無機物は減りやすくなります。その結果、生産者が利用できる無機物が不足する可能性があります。

未知の生物を役割へ分類し影響を予測する 生物Aが光合成するため生産者、生物BがAを食べるため消費者、生物Cが死がいを体外で分解するため分解者となり、Cが減ると死がいが増えて無機物が減る図 生物A光合成する→ 生産者 生物BAを食べる→ 消費者 生物C死がいを体外で分解→ 分解者 減少 死がいが残りやすい 無機物が戻りにくい 一つの変化から、直接と間接の影響を分けてたどる

具体例で使う

密閉に近い水槽に、生物A、B、Cがいます。Aは光の下で有機物をつくり、BはAを食べ、CはAとBの死がいを分解します。Cだけが大きく減ったとします。

まず、死がいや排出物が分解されにくくなり、有機物として残りやすくなります。次に、環境へ戻る無機物が減れば、Aが利用できる材料が不足する可能性があります。Aが減れば、Aを食べるBにも間接的な影響が及びます。

解答例は「Cは死がいを体外で分解するため分解者である。Cが減ると死がいが残り、無機物が環境へ戻りにくくなる。その結果、生産者Aの生育にも影響する可能性がある」です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「Cが減ると水槽が汚れる」だけでは、科学的な仕組みが不足しています。何が増え、何が戻りにくくなるかを物質名で書きます。また、「Aがすぐ全滅する」と断定せず、ほかの無機物の供給や時間を考え、「減る可能性がある」と予測します。

次のセクションでは、生産者と消費者の間を、食べられる生物から食べる生物へ向かう矢印で結び、食物連鎖を表します。

自分で確かめよう

確認1:未知の生物を分類する最初の手掛かりは?有機物を、光合成でつくる、食べる、体外で分解して吸収する、のどれで得るかです。
確認2:分解者が減ると、まず何が起こりやすい?死がいや排出物の有機物が分解されにくくなり、環境に残りやすくなります。
確認3:その変化が生産者へ届く経路を説明しよう。分解者の減少→有機物の分解が遅れる→無機物が環境へ戻りにくい→生産者が利用できる無機物が不足する可能性がある、という経路です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。