LESSON 01

食物連鎖で食べる関係を表す

食べた証拠から食物連鎖を組み立てよう

「食物連鎖で食べる関係を表す」第2段階。胃内容物・ふん・食痕などの証拠から関係を判定します。

食べた証拠から食物連鎖を組み立てよう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、食べられる側から食べる側へ矢印を向けました。ここでは、野外で何を食べたかをどう確かめるかを学びます。同じ場所に二種がいたというだけでは、食べる関係の証明にはなりません。

目標は、胃内容物、ふん、食痕、直接観察の証拠を読み、それぞれの限界を理解したうえで矢印へ変換することです。

知る・理解する

食べる関係を調べる方法には、次のようなものがあります。

証拠 分かること 注意点
直接観察・映像 実際に捕食した場面 観察時間外の食物は分からない
胃の内容物 最近食べたもの 消化が進むと種類を判定しにくい
ふん・ペリット 消化されにくい毛、骨、殻など 食べた量をそのまま示すとは限らない
食痕 葉のかじり跡や捕食の跡 食べた生物を特定できない場合がある

証拠を見つけたら、「誰の試料か」「何の一部が見つかったか」を分けます。フクロウのペリットからネズミの骨が見つかったなら、ネズミが食べられる側、フクロウが食べる側なので、ネズミ → フクロウです。

捕食の証拠を矢印へ変える手順 フクロウのペリットからネズミの骨を見つけ、ネズミからフクロウへ矢印を向ける手順図 ペリットネズミの骨を発見 食べられた側ネズミ 食べた側フクロウ ネズミ → フクロウ物質が移る向き

具体例で使う

ある魚Xの胃から昆虫Yの外骨格が見つかり、昆虫Yの消化管から藻類Zが見つかったとします。ZはYに食べられ、YはXに食べられたので、Z → Y → Xという食物連鎖をつくれます。

ただし、一個体の胃内容物だけでは、種全体がいつも同じものだけを食べるとはいえません。季節、成長段階、場所を変え、複数個体を調べると証拠が強くなります。

誤答を直して次の学びへつなげる

二種が同じ池で見つかったことは、捕食の可能性を考える手掛かりですが、直接の証拠ではありません。また、ふんから植物片が見つかっただけで「植物だけを食べる」と断定できません。消化されやすい食物が残らなかった可能性があります。

観察事実と結論の強さをそろえましょう。次は、集めた矢印を、生産者から始まる食物連鎖のモデルとして説明します。

自分で確かめよう

確認1:フクロウのペリットからネズミの骨が出た。矢印は?ネズミ → フクロウです。
確認2:同じ場所にカエルと昆虫がいた。昆虫 → カエルと断定できる?できません。捕食の直接観察や胃内容物など、食べたことを示す追加の証拠が必要です。
確認3:一個体の胃内容物だけで種全体の食物を決められないのはなぜ?季節、場所、成長段階、個体差によって食物が変わる可能性があるからです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。